練習マッチ「帝京大学Dvs慶應義塾大学D」観戦記

試合結果

2017年(平成29年)10月21日(土)11:45キックオフ

於:帝京大学百草グラウンド

練習マッチ(40分×1本のみ)                                                                     

○帝京大学D 19-5 慶應義塾大学D

 

 得点経過

2分 慶應は帝京G前ラインアウトから左展開〜連続攻撃〜左展開で11大木が先制T,13大谷G×「帝京大0-5慶應義塾大」

6分 帝京大は慶應G前ラインアウトからモールを押し込みFWゴリゴリも慶應が繰り返しペナルティー〜帝京大はみたびタッチキック〜ラインアウトを選択!

7分 帝京大は慶應G前ラインアウトからモール〜FWゴリゴリで3大久保がT,10相澤G×「帝京大5-5慶應義塾大」

12分 帝京大は慶應G前スクラムから左展開〜12金基タテ〜FWが次々とピックゴーで4萩之谷T,12金基G「帝京大12-5慶應義塾大」

19分 慶應はカウンターから9のビッグゲインで一気に帝京G前へ迫るが右展開時にノックオン

26分 帝京大はキックカウンターから14権、11藥師寺などの好ゲインで慶應G前へ迫ると左展開10平坂怜〜6和崎タテでT,12大内G「帝京大19-5慶應義塾大」

30分 慶應は帝京G前ラインアウトから右展開もノットリリースでチャンスを逸す

※観戦者が “そう見えた“ 通りに書いてる “非公式記録“ ですので、名前等の間違いやルール解釈ミス等があってもご容赦ください(笑)

 

観戦記

激しい雨の中、ジュニア選手権の前哨戦として行われたこのDマッチ。恐らく負傷者が多いこともあるのでしょう、40分×1本のみという変則マッチで行われました。

ジュニアやCマッチのところでも書きましたが、この試合も強い雨の中で行われましたので、どうしてもキッキングゲームが基本とはなるんですが、その中でも双方比較的ミスを恐れず積極的にアタックを仕掛けているように見えました。なので緊張感もあり、観ていて楽しいゲーム展開でした。

キックオフ直後に慶應があっさりと先制したものの、その直後に帝京がチャンスを作ると帝京がラインアウトモールからFWパワープレーで3トライを連取!でもそこから最後の15分くらいは双方決め手を欠き膠着状態のままノーサイド!お互い攻め手がなかったとも言えますが、裏を返せば双方ともディフェンスが良かった証拠。気迫のこもったタックルの応酬は観ていて気持ち良かったです。

慶應は自陣へ攻め込まれてから反則を繰り返してしまったのが残念。反則せずにもうちょっとガマン出来ていれば、もっと点差も競ったんじゃないでしょうかね。

試合内容としてはこのくらいなんですが、どうも気になったのはこの帝京大Dチームメンバーなんですが・・・まだ実力不十分としてDチームに甘んじてる選手に混じって、本来ならもっと上のカテゴリーでやるべき選手・・・もっと言えば元々はもっと上のカテゴリーで出場させてもらってた選手が何人もこのDマッチでプレーしていました。更にもっと踏み込んで言えば、どちらかと言えばミスをして落とされたというよりガンガン目立ったプレーを見せ活躍していたのになぜかDチームへ落とされている選手が多いように感じます(あくまでも個人的見解なので、別の見方があるかもしれません)。

上へ上がる選手がいればそれと同数、下へ落とされる選手がいるわけでそれ自体は仕方のないことですが、ただ問題なのは、“なぜ落とされたのか!?” です。

ウエイト不足・筋力不足・スピード不足など実力不足を指摘されたならそれはそれで仕方ないですし、その場合は死に物狂いで努力する以外に方法がありませんが、上のカテゴリーで十分に通用する力がありながら落とされる選手の場合、どのような理由が考えられるのか!?

例えば、あくまでも例えばですがこのような理由が考えられます。

①状況判断が悪く、チーム全体で企図した攻撃(防御)パターンを乱してしまっている。

②自分勝手なプレーで、チーム内のストラクチャー(決め事)を守らない。

③献身的に身体を張らなければならない場面、フォローしなければならない場面で手を抜いた。

④必死さが足りず、普段の練習を全力でやり切っていない(と首脳陣から見られている)。

⑤私生活がだらしない、日常生活で部内のルールを破った。

⑥仲間を思いやる気持ちに欠ける(と見られても仕方ない言動をしてしまった)。

⑦指導者・仲間からの指導や忠告を素直に聞き入れない。

帝京大学の選手がみんなひたむきに努力しているのはよく知っていますが、全員が全員意識高く行動しているのだとすれば、相対的に努力の度合いが他者より弱い人は “努力不足” と判断されてしまいますよね。この指摘を “見解の相違” で片付けるのか、矢印を自分に向けてもう一度目の色を変えてガムシャラにやるのかは本人次第です。

一度落とされて精神的にも辛い思いをした選手が再び脚光を浴びるところまで復活出来た時には、人間的にも大きく成長しプレーの幅も広がってるはずです。今後Dマッチはさほど多くないはずですが、ここから来春にかけてもう一度這い上がっていく選手を注目してチェックしていきたいと思います。

あくまでも100% “観戦者の私見” ですので、「それは違う!」と思ってもクレームはご遠慮ください(笑)

 

出場メンバー

[帝京大学D]

1 北 隼人(キタ ハヤト)[2]筑紫178cm/100kg

2 文 相太(ムン サンテ)[2]東京朝鮮182cm/96kg

3 大久保 幸弘(オオクボ ユキヒロ)[3]三好176cm/110kg

4 栗丸 大輝(クリマル ダイキ)[2]佐賀工業183cm/103kg

⑤ 萩之谷 篤(ハギノヤ アツシ)[4]つくば秀英175cm/98kg

6 和崎 慶一(ワサキ ケイイチ)[3]明和県央178cm/95kg

7 高橋 怜雅(タカハシ リョウガ)[1]黒沢尻北177cm/93kg

8 オト・ジョシュア・輝恵(テルヨシ)[1]八王子学園八王子191cm/110kg

9 徳井 彰真(トクイ ショウマ)[2]荒尾177cm/75kg

10 相澤 賢志郎(アイザワ ケンシロウ)[1]流通経済大柏171cm/64kg

11 河添 貫太郎(カワゾエ カンタロウ)[1]長崎南山174cm/80kg

12 金 基英(キン キヨン)[2]東京朝鮮177cm/82kg

13 原 銀太郎(ハラ ギンタロウ)[1]報徳学園172cm/79kg

14 石田 龍之介(イシダ リュウノスケ)[2]京都成章170cm/70kg

15 牧内 豪(マキウチ ゴウ)[2]流通経済大柏174cm/86kg

[リザーブ]

16 室屋 翔生(ムロヤ カケル)[2]延岡星雲178cm/105kg

17 依藤 尚之介(ヨリフジ ショウノスケ)[4]常翔学園180cm/118kg

18 石井 祐次郎(イシイ ユウジロウ)[2]金光学園182cm/105kg

19 慎 昌徳(シン チャンドッ)[2]東京朝鮮185cm/107kg

20 沓澤 北斗(クツザワ ホクト)[1]帝京八王子169/74kg

21 藤丸 翔太(フジマル ショウタ)[2]ロトルアボーイズ172cm/92kg

22 築山 駿也(ツキヤマ シュンヤ)[1]長崎南山181cm/102kg

23 諫山 光(イサヤマ テル)[2]大分雄城台161cm/69kg

24 平坂 怜磨(ヒラサカ リョウマ)[2]日向167cm/70kg

25 金子 新(カネコ シン)[2]成蹊178cm/86kg

26 齋藤 泰雅(サイトウ タイガ)[2]國學院久我山174cm/92kg

27 大内 空(オオウチ ソラ)[3]佐野日大177cm/84kg

28 藥師寺 晃(ヤクシジ コウキ)[1]大分舞鶴174cm/75kg

29 権 泰錫(クォン テソク)[2]東京朝鮮176cm/82kg

30 東浦 仁一朗(ヒガシウラ ジンイチロウ)[1]上宮太子183cm/125kg

31 野田 響(ノダ ヒビキ)[1]荒尾187cm/107kg

32 荒川 海斗(アラカワ カイト)[1]帝京八王子174cm/100kg

※大学が発表したものを転記してますが、実際の出場選手と異なってる場合があります。

 

[慶應義塾大学D]

1 竹内 寛[1]慶應義塾171cm/94kg

2 岩下 倫太郎[3]西南学院168cm/94kg

3 坂田 拓海[3]慶應志木181cm/110kg

4 伊藤 彰[3]慶應義塾176cm/86kg

5 池田 勇希[1]熊谷182cm/91kg

6 石川 拓郎[4]御影166cm/73kg

7 関本 圭佑[1]慶應志木160cm/68kg

8 大山 慧[4]慶應志木169cm/82kg

⑨ 小田嶋 啓太[4]桐蔭学園162cm/70kg

10 木村 朝哉[2]慶應志木173cm/83kg

11 大木 魁[1]桐蔭学園169cm/76kg

12 佐藤 武蔵[3]慶應義塾175cm/87kg

13 大谷 陸[1]慶應義塾172cm/86kg

14 荘 清志郎[2]慶應NY173cm/73kg

15 岡本 爽吾[2]慶應義塾174cm/76kg

[リザーブ]

16 増田 翔太[3]慶應義塾173cm/78kg

17 西谷 悠太郎[3]桐蔭学園166cm/68kg

18 西堀 洋祐[1]慶應義塾173cm/68kg

19 松下 周平[3]桐蔭学園170cm/75kg

20 沖 洸成[1]尾道167cm/78kg

21 矢部 雄亮[2]慶應義塾170cm/73kg

22 机元 駿介[3]慶応湘南藤沢171cm/77kg

23 橋本 慶太郎[1]國學院久我山163cm/72kg

24 平野 創[2]慶應義塾169cm/72kg

25 中山 奏[1]Greenwich173cm/71kg

26 山口 耕平[2]慶應志木159cm/65kg

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ジチョー人見 誠

ジチョー人見 誠

パチンコ業界一筋30年、都内パチンコ店の営業責任者の50歳!岡山県岡山市出身!関西(かんぜい)高校入学後ラグビーと出会い、そのままラグビーに没頭!高校3年時にはラグビー部主将を務め~帝京大学でもラグビー部に在籍。息子も帝京大学ラグビー部に所属、史上初の親子部員。今でも足しげくグラウンドに足を運び、年間約120試合観戦している。

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