関東大学対抗戦グループA「帝京大学vs日本体育大学」観戦記

試合結果

2017年(平成29年)9月30日(土)15:00キックオフ

於:秩父宮ラグビー場

関東大学対抗戦グループA 第2節

○帝京大学 70(前半28-3/後半42-0)3 日本体育大学

 

 得点経過(前半)

前半1分 キックオフ直後の日体大アタック〜帝京陣正面40m付近で帝京がノットロールアウェー〜日体大はショットを選択〜10石田PG成功「帝京大0-3日体大」

前半5分 帝京大は敵陣深くのラインアウトから右展開〜FWタテ突破で日体G前へ迫るがノットリリースを取られチャンスを逸す

前半9分 帝京大はターンオーバーからカウンター〜左展開で敵陣インゴールへキックを蹴るも、日体大がよく戻りドロップアウトに!

前半12分 帝京大はラインアウトのクイックスローイングから右展開〜13矢富の好ゲインなどで敵陣深くへ入るが、ノットリリースを取られチャンスを逸す

前半15分 帝京大は敵陣でのスクラムから連続展開で日体G前へ迫るとFWゴリゴリで7安田T,11竹山G「帝京大7-3日体大」

前半22分 帝京大はカウンターラックでターンオーバー〜9 小畑が裏チョン〜キャッチした11竹山が細かなステップでディフェンスをかわすとそのままT,11竹山G「帝京大14-3日体大」

前半25分 リスタートキックオフから帝京大は2堀越がビッグゲイン〜左展開〜右展開で15奥村T,11竹山G「帝京大21-3日体大」

前半29分 リスタートキックオフから帝京大はFW&BK一体となった連続攻撃で一気に敵陣深くへ入るとそのまま7安田がトライしたかに見えたが、グラウンディングが認められず帝京ボールの5mスクラムに!

前半30分 帝京大は日体G前5mスクラムから右展開で14尾﨑がトライしたかに見えたが、レフェリーの判定はノックオン!

前半33分 帝京大は日体G前ラインアウトからFWゴリゴリで最後は4今村がT,11竹山G「帝京大28-3日体大」

前半41分 日体大は連続攻撃から右展開でトライ目前も、帝京がナイスタックルでノックオンを誘う 

 

 得点経過(後半)

後半3分 帝京大は日体G前ラインアウトからモールを押し込み3垣本T,11竹山G「帝京大35-3日体大」

後半8分 帝京大は日体G前スクラムから連続攻撃〜FWゴリゴリで2堀越が強引にねじ込みT,11竹山G「帝京大42-3日体大」

後半15分 日体大が連続攻撃で帝京G前へ迫り左展開も帝京大がインテンショナルノックオンでペナルティーを取られる

後半16分 日体大は帝京G前で得たペナルティーから速攻を仕掛け右展開でトライかに見えたが、その前のプレーがノックオンとの判定

後半17分 帝京大は自陣G前でのディフェンスからターンオーバーに成功するとそのままカウンター〜6古田ビッグゲイン〜左展開で最後は11竹山がT,11竹山G「帝京大49-3日体大」

後半21分 帝京大は自陣G前から速攻を仕掛け右展開で14尾﨑がビッグゲイン〜細かくパスをつなぎ最後は15奥村T,11竹山G「帝京大56-3日体大」

後半28分 日体大が連続攻撃で帝京G前へ迫ると10石田が裏チョンをインゴールへ蹴るも押さえやれずドロップアウトに

後半29分 帝京大 選手交代 10北村⇒23岡村、10の位置に奥村が、13の位置に岡村が、14の位置に矢富が、15の位置に尾﨑がそれぞれ移動

後半32分 日体大のキックを帝京大がカウンター14尾﨑〜クロスで入った13矢富がT,11竹山G「帝京大63-3日体大」

後半33分 帝京大 選手交代 1西⇒16李城、3垣本⇒18平井

後半34分 帝京大 選手交代 5菅原⇒19小川、7安田⇒20長船、9小畑⇒21田上

後半39分 帝京大 選手交代 2堀越⇒17呉、15奥村⇒22龍野

後半43分 帝京大はターンオーバーからカウンターで一気に日体大G前へ攻め込むと、FWが固まりで押し込み最後は17呉T,11竹山G「帝京大70-3日体大」ここでノーサイド

観戦者が “そう見えた“ 通りに書いてる “非公式記録“ ですので、名前等の間違いやルール解釈ミス等があってもご容赦ください(笑)

 

観戦記

秋シーズン、本番中の本番である関東大学対抗戦グループA、第2戦の相手は日体大!ちなみに昨年のスコアは・・・

○帝京大学 134(前半52-3/後半82-0)3 日本体育大学●

日体大のディフェンスが完全に崩壊してしまい、記録的な大差となってしまいました。私の現役時代の日体大は、華麗なランニングラグビーでとにかく強かった記憶しかありませんし、日体大が復活してくれないことには対抗戦グループが盛り上がりません。そんなわけで今回の対戦においては、日体大のディフェンスがどこまで踏ん張れるのかが全てであると言っても過言ではない、そんな対戦でした。

・・・ところがいざフタを開けてみると・・・日体大のディフェンスがとにかく素晴らしかった!日体大のハードタックルに帝京大の攻撃はことごとく止められ、その都度攻撃が寸断されます。

ごくごく基本的な話を書くと、アタックする側のランニングコースは内側へ切れ込んだり外側へ開いたり、パスも内側へも外側へも出せるようにするなどオプションを多く作ることでディフェンス側に的を絞らせずタックルしにくくさせるわけですが、ディフェンス側は基本的にインサイドショルダーと言って自分の肩の位置を相手選手の少し内側へ置き、内側へは切り込んで来にくくするんですね。そうすることで外側へパスをつなぐかランするしかない状況へ追い込み、最終的にはタッチライン側へ追いやり、タッチラインとの間で身動き取れないようにして仕留めるというのが原則です(もちろんチームや戦術により違うやり方もあります)。

日体大は特に前半、このディフェンスがほぼ完璧に出来ていました。帝京のカットインして来た選手をことごとく狙いすましたタックルで止め切り、基本的に外側へ攻めるしかない状況へ追い込み、タッチライン側へタックルすることで倒せないまでもタッチに押し出す。これが功を奏し、帝京は全く流れに乗れません。倒した後のジャッカル(ボールを奪い取る技術)もかなり練習していたようで、帝京はノットリリースを取られたりターンオーバーを許したり、このあたりが帝京苦戦の原因だと思います。

帝京大はこの日1年生を先発で4名、リザーブで2名、計6名も起用しています。みなそれぞれ高校では実績のある選手ばかりですが、大学レベルでの経験値はまだまだ。なのでこのようにうまく流れに乗れない時に、自分たちに流れを引き寄せるための手段やオプションについての引き出しが少なく、少しバタついてしまったのかなという印象です。このあたりはひとりひとりが経験値を上げていくしかありませんので、止むを得ないでしょう。

もちろん今年も帝京大は大学日本一を目指しており、そのためにチーム一丸となって努力しているわけですが、来年も再来年も同じ目標に向かわねばならないわけで、あまり出場選手の学年を偏らせてしまうと年度によりムラが出来てしまいます。今こうやって早めにチャンスをもらい経験値を上げている選手たちが3~4年生になった時に、抜擢された1~2年生をフォローしてあげる役回りになるということですね。

そんなわけで帝京大の初スコアは前半15分のこと。ただ、なかなか思い通りにいかない中でも帝京大は慌てずに淡々とディフェンスの穴を探しこじ開けその後は次々と得点を重ねていったわけですが、日体大を圧倒する大きな原動力は両LO(ロック4番・5番)と両FL(フランカー6番・7番)の豊富な運動量と強さだったような気がします。元々古田凌選手、菅原貴人選手の運動量と強さは群を抜いているのですが、今村陽良選手と安田司選手も繰り返し力強いタテ突進で何度もチャンスを作り出していました。

4番~8番がみんなLOとしても通用する高さと強さを持ちながら、全員がまた3列としても通用する走力とフィットネスを持っているというのが、帝京大にとっては本当に武器です。ラインアウトジャンパーが5人いる上にフランカーが5人いるって話ですからね(笑)

日体大はBKのアタック力もあり、帝京大は何度かゴールラインを背に絶体絶命の状況となりましたが、しかし最後までディフェンスの集中力が衰えることはなく、結局許した得点は試合開始直後のPGのみ、前節の成蹊大戦に続き相手をノートライに封じ込みました。ディフェンス能力の高さは今季も健在です。

あと、毎回のように書いてますが、今季のプレスキッカー竹山晃暉選手のキック精度が高すぎです!この試合は10トライ10ゴールで70点。つまりプレスキックの成功率は10/10の100%!本当に素晴らしい!重要な試合になればなるほど大切になって来るプレスキック!今季もこれが強みなのはとっても頼もしいですね♪

これで帝京大は順当に2連勝。次節は10/14(土)に青山学院大と対戦します。

あくまでも100% “観戦者の私見” ですので、「それは違う!」と思ってもクレームはご遠慮ください(笑)

 

出場メンバー

[帝京大学]

1 西 和磨(ニシ カズマ)[4]京都成章180cm/112kg

⇒16 李 城鏞(リ ソンヨン)[4]後半33分

② 堀越 康介(ホリコシ コウスケ)[4]桐蔭学園174cm/102kg

⇒17 呉 季依典(ゴ キエノリ)[3]後半39分

3 垣本 竜哉(カキモト タツヤ)[4]大阪桐蔭177cm/114kg

⇒18 平井 将太郎(ヒライ ショウタロウ)[4]後半33分

4 今村 陽良(イマムラ タカラ)[3]東福岡186cm/110kg

5 菅原 貴人(スガハラ タカヒト)[3]御所実業185m/105kg

⇒19 小川 正志(オガワ マサシ)[4]後半34分

6 古田 凌(フルタ リョウ)[4]京都成章183cm/102kg

7 安田 司(ヤスダ ツカサ)[1]常翔学園180cm/100kg

⇒20 長船 馨雅(オサフネ ケイガ)[4]後半34分

8 ブロディ・マクカラン[3]ハミルトンボーイズ191cm/100kg

9 小畑 健太郎(オバタ ケンタロウ)[3]伏見工業170cm/73kg

⇒21 田上 稔(タノウエ ミノル)[3]後半34分

10 北村 将大(キタムラ マサヒロ)[1]御所実業171cm/78kg

⇒15 奥村 翔(オクムラ カケル)[1]後半29分

⇒22 龍野 光太朗(タツノ コウタロウ)[1]後半39分

11 竹山 晃揮(タケヤマ コウキ)[3]御所実業176cm/82kg

12 ニコラス・マクカラン[1]ハミルトンボーイズ188cm/90kg

13 矢富 洋則(ヤトミ ヒロノリ)[4]仙台育英181cm/90kg

⇒23 岡村 晃司(オカムラ コウジ)[1]後半29分

14 尾﨑 晟也(オザキ セイヤ)[4]伏見工業174cm/85kg

⇒13 矢富 洋則(ヤトミ ヒロノリ)[4]後半29分

15 奥村 翔(オクムラ カケル)[1]伏見工業179cm/80kg

⇒14 尾﨑 晟也(オザキ セイヤ)[4]後半29分

[リザーブ]

16 李 城鏞(リ ソンヨン)[4]大阪朝鮮172cm/105kg

17 呉 季依典(ゴ キエノリ)[3]京都成章177cm/99kg

18 平井 将太郎(ヒライ ショウタロウ)[4]長崎南山185cm/125kg

19 小川 正志(オガワ マサシ)[4]長崎北陽台184cm/96kg

20 長船 馨雅(オサフネ ケイガ)[4]福岡工業大学付属城東177cm/94kg

21 田上 稔(タノウエ ミノル)[3]佐賀工業170cm/79kg

22 龍野 光太朗(タツノ コウタロウ)[1]佐賀工業170cm/74kg

23 岡村 晃司(オカムラ コウジ)[1]御所実業171cm/85kg

※大学が発表したものを転記してますが、実際の出場選手と異なってる場合があります。

 

[日本体育大学]

1 宮澤 歩樹[4]岡谷工業178cm/102kg

2 関 拓矢[4]桐蔭学園171cm/103kg

3 村山 皓紀[3]青森北179cm/116kg

4 中山 魁[3]茗渓学園180cm/92kg

5 中山 真生哉[2]玉川学園190cm/100kg

6 熊谷 広夢[3]岡谷工業174cm/90kg

7 毛利 虎之介[1]御所実業171cm/81kg

8 中島 駿[2]小倉177cm/84kg

9 堤 英登[2]佐賀工業163cm/65kg

⑩ 石田 一貴[4]九州学院174cm/80kg

11 小濱 将[3]九州学院168cm/80kg

12 石田 大河[2]九州学院176cm/82kg

13 城 大二郎[4]佐世保西182cm/82kg

14 深見 柊真[4]國學院久我山175cm/74kg

15 中野 剛通[3]天理185cm/90kg

[リザーブ]

16 高橋 耕太[3]東海大相模176cm/103kg

17 舛添 真太郎[3]大分舞鶴176cm/90kg

18 渡邊 徹[4]東海大甲府174cm/109kg

19 北嶋 太一[3]秋田工業186cm/95kg

20 荒川 翔太[4]西陵178cm/90kg

21 本堂 杏虎[1]國學院栃木173cm/78kg

22 中川 拓人[2]朝明176cm/85kg

23 加藤 大暉[1]桐蔭学園166cm/73kg

 

この日グラウンドで会ったラグビー仲間たち

 

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ジチョー人見 誠

ジチョー人見 誠

パチンコ業界一筋30年、都内パチンコ店の営業責任者の50歳!岡山県岡山市出身!関西(かんぜい)高校入学後ラグビーと出会い、そのままラグビーに没頭!高校3年時にはラグビー部主将を務め~帝京大学でもラグビー部に在籍。息子も帝京大学ラグビー部に所属、史上初の親子部員。今でも足しげくグラウンドに足を運び、年間約120試合観戦している。

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