アシックスカップ2017 第4回高校7人制ラグビー大会決勝トーナメント詳報②

アシックスカップ2017 第4回高校7人制ラグビー大会

「予選リーグ」結果はこちらからどうぞ!

「カップトーナメント1回戦1~4試合目」結果はこちらからどうぞ!

 

カップトーナメント(予選リーグ1位同士)

1回戦

第5試合

○東海大仰星[大阪] 33(前半14-0/後半19-0)0 御所実業[奈良]●

得点経過(前半)

前半4分 御所実業のディフェンスギャップを突いた東海大仰星4檜垣が抜け出しそのまま先制T,12谷口G「東海大仰星7-0御所実業」

前半6分 東海大仰星7長田が鋭角に切れ込みそのままT,12谷口G「東海大仰星14-0御所実業」

前半7分 東海大仰星が御所実業G前へ攻め込むが、ノックオンでチャンスを逸す

得点経過(後半)

後半0分 キックオフ直後から東海大仰星が一気に攻め上がるとそのまま12谷口がノーホイッスルT,12谷口G「東海大仰星21-0御所実業」

後半6分 東海大仰星がスクラムから左展開~ショートパントを10和田が押さえT,8河瀬G✕「東海大仰星26-0御所実業」

後半8分 東海大仰星が連続攻撃から最後は4檜垣T,8河瀬G「東海大仰星33-0御所実業」

[観戦記]

これも「1回戦でいきなり当たっちゃダメでしょ!」って言いたくなる超好カード!仕方ないんだけど、どちらかが初戦敗退じゃもったいないよ・・・。

双方のピッチ上にいる全14選手トータルでの動きという観点で言えば、失礼ながらここまでの4試合と比べ本当にスピーディーでムダがない。どちらも並外れたアタック力がありながらディフェンスもレベルが高いので、なかなかチャンスが作れない。前半の前半はそんな膠着状態が続き、観客席も重苦しい緊張感に包まれました。

均衡を破ったのは東海大仰星!前半4分にわずかなディフェンスのほころびを見逃さなかった4檜垣選手がそのギャップを突き裏へ出ると、瞬時の加速でそのままあっさりと先制トライ!前半6分にも7長田選手がディフェンス泣かせのド鋭角へのカットインで連続トライ。勢いに乗る東海大仰星はその直後にも更にトライのチャンスを掴みますが、そこは御所実業ディフェンスも粘りなんとか14点差で後半へ!

ハーフタイムでなんとか流れを変えたかった御所実業ですが、後半開始直後にもあっさりとノーホイッスルトライを許し、絶体絶命に。ここからようやく流れが御所実業に傾いたので、早めにスコアすれば落ち着いて立て直すことも出来たのでしょうが、焦りからかイージーなミスを連発しちゃいましたね。御所実業は軽いパニックになっちゃったのかな!?時間の経過と共に焦れば焦るほど流れが悪くなり、結局しっかりと守り切った東海大仰星が緊張感の切れた御所実業からダメ押しの連続トライを奪い、結果トライ5本-0本とまさかの完封圧勝劇で御所実業を下しました。

御所実業は、自分たちの力を何も出すことが出来ませんでしたね。もちろん出させなかった東海大仰星が本当に素晴らしかったのですが。みんなサイズもスピードもある上に、緩急のつけ方、パススキル、ランニングスキル、マジでレベルが高い。1回戦8試合を見た中では、東福岡とこの東海大仰星が頭ひとつ抜け出てるのではないかなと感じました。

 

第6試合

○報徳学園[兵庫] 26(前半12-12/後半14-7)19 日川[山梨]●

得点経過(前半)

前半1分 報徳学園はキックオフ直後からパスをつなぎフェーズを重ねるとそのまま7下村がノーホイッスルT,5森元G「報徳学園7-0日川」

前半3分 日川がラックサイドを繰り返し突き7飯田T,7飯田G✕「報徳学園7-5日川」

前半4分 報徳学園がオフロードパスをつなぎ7下村T,5森元G✕「報徳学園12-5日川」

前半6分 日川が自陣で得たペナルティから速攻~パスをつなぎ最後は9宮下~10飯沼でT,8高谷G「報徳学園12-12日川」

前半6分 報徳学園3がシンビン

得点経過(後半)

後半1分 日川が自陣スクラムから左展開で8高谷が抜け出しそのままT,8高谷G「報徳学園12-19日川」

後半3分 報徳学園は自陣深くから2宮下が好ゲイン~オフロードパスで11清水T,6雲山G「報徳学園19-19日川」

後半5分 報徳学園はゲインした1江藤からオフロードでのナイスパスで最後は7下村がT,12山田G「報徳学園26-19日川」

後半7分 日川が最後の攻撃でトライ目前まで迫るが、報徳学園が懸命のディフェンスで最後まで防ぎ切りノーサイド!

[観戦記]

1回戦8試合を観た中でもっとも惹きつけられたチームがこの報徳学園!チームの雰囲気もとても良いし、プレースタイルが自由奔放!トリッキーでワクワクする戦いを見せてくれましたよね。対する日川はセブンスの異端児って感じ(笑)セブンスのスクラムにあそこまで熱を入れてしっかりと押し込んでいたのは日川だけでしたし、しつこいタックルといい、あまりロングパスを使わずラックサイドを執拗に突くあの戦術といい、バランス重視の戦いをするチームにとっては脅威だったでしょうね。

試合は報徳学園が取って日川が追いつくという展開。同点の前半終了間際、報徳学園がシンビンになったことによる数的優位を生かし一気に逆転に成功した日川でしたが、報徳学園はスピード豊かなランニングからオフロードパス(タックルを受けながらつなぐパス)を駆使して連続トライで逆転に成功!後半終了間際、日川が同点を目指し最後の力を振り絞りトライを狙いますが、報徳学園ディフェンスは最後の最後まで強固でした。

どちらに転がるかわからないクロスゲームを報徳学園が制した要因は、伸び伸びと自由奔放なプレーで楽しみつつも、ことディフェンスに関しては決め事を守り、規律を乱さなかったということなんじゃないかな!?とても見応えのあるナイスゲームでした♪

 

第7試合

○大分東明[大分] 33(前半26-5/後半7-5)10 西陵[愛知]●

得点経過(前半)

前半0分 大分東明が連続攻撃から5佐藤が先制T,6河野G✕「大分東明5-0西陵」

前半1分 大分東明が左右に大きく展開し、最後は3江里口T,6河野G「大分東明12-0西陵」

前半3分 西陵が自陣G前でのスクラムから右展開するも大分東明はナイスタックルからボールをもぎ取るとそのまま5佐藤がT,6河野G「大分東明19-0西陵」

前半5分 西陵は相手ペナルティから速攻~左展開で4野村がT,9成瀬G✕「大分東明19-5西陵」

前半6分 大分東明は右展開から6河野がショートパント~自ら押さえT,6河野G「大分東明26-5西陵」

得点経過(後半)

後半0分 大分東明はターンオーバーから4衛藤が抜け出しそのままT,6河野G「大分東明33-5西陵」

後半6分 西陵は自陣から細かくパスをつなぎ7西川T,7西川G✕「大分東明33-10西陵」

[観戦記]

15人制ラグビーにおいて大分県では大分舞鶴という絶対王者が昔から今もずっと君臨し続けています。なんせ花園での全国大会への出場回数で言えば、大分舞鶴が昨年までで31年連続55回出場なんですから(笑)でも今大会の出場校はこの大分東明。セブンスにおいては絶対王者にも穴があり、他校にも付け入る隙はあるってことですね。これは過去、花園での全国大会優勝経験がありながら近年は春日丘にに対し分が悪く悔しい思いをしている西陵にとっても同様でしょう。つまり創意工夫の仕方によっては常勝校の牙城を切り崩す余地があるというのが、セブンスの魅力のひとつでしょうね。

セブンスは前後半7分ずつの合計14分しかありませんので、試合の入りが悪いと挽回するのがとても難しくなります。なのでキックオフ直後からギア全開フルスロットルで戦うことが必須条件なんですが、ギア全開で入ったのは大分東明の方でした。キックオフ直後に息もつかぬ連続展開であっさり先制すると、その次のプレーでもグラウンドを大きく広く使うことでディフェンスギャップを生み出し連続トライ!前半3分には西陵も自陣ゴール前から積極的に攻撃しますが、それをターンオーバーしてあっさりと3連続トライ!大分東明は素晴らしい集中力でした。

じつはここまでの19点を差し引いた前半4分以降の得点は「大分東明12-10西陵」とほぼ互角なんですね。残り10分で19点差を埋めなければならなくなった西陵は、かなり焦っちゃいましたかね。その焦りが強引なプレーやミスを生み流れに乗れなくなり、結局大分東明にまんまと逃げ切りを許しちゃった感じ。力を全く出し切れず、悔いの残る敗戦だったんじゃないでしょうか。大分東明からすれば会心の戦いでしたね。魅力的なランナーも多いし、グラウンドを広く大きく使う戦術はセブンスのお手本ですね!ナイスゲーム!

 

第8試合

○京都成章[京都] 19(前半14-5/後半5-7)12 流通経済大柏[千葉]●

得点経過(前半)

前半0分 流経大柏が右展開から左展開と揺さぶり最後は12永山が先制T,5家村G✕「京都成章0-5流経大柏」

前半6分 京都成章が連続攻撃から2隈元T,4西川G「京都成章7-5流経大柏」

前半6分 流経大柏6が危険なタックルでシンビン

前半8分 京都成章が敵陣でターンオーバー~流経大柏反則~京都成章速攻で7笹岡T,4西川G「京都成章14-5流経大柏」

得点経過(後半)

後半0分 流経大柏は連続攻撃から6金澤が抜け出しT,5家村G「京都成章14-12流経大柏」

後半4分 京都成章が敵陣での連続攻撃から6二村の豪快な突進でT,4西川G✕「京都成章19-12流経大柏」

後半7分 流経大柏が京都成章G前で連続攻撃~5家村がトライかと思われたが京都成章6二村が激しくタックルでノックオンを誘い、ここでノーサイド!

[観戦記]

キックオフから左右に大きく揺さぶりあっさりと先制したのは流経大柏!長短パスを織り交ぜながらディフェンスギャップを突く、技アリのトライでした。そこからは前半終了間際まで膠着状態。今季の実績等から判断すれば京都成章の方が優勢なはずでしたが、京都成章は動きが少し悪かったですね。負けたら終わりノックアウト方式トーナメントでの難敵・流経大柏相手ということで、少し緊張があったのか手堅く様子を見ていこうとしたのか!?上でも書きましたが、セブンスにおいては前半キックオフ直後の入りが何より重要であり序盤で圧倒したチームがほとんど勝利していますので、ちょっとそこは課題かな!?

キックオフ直後に先制し、そこから京都成章の逆襲もほぼ完璧に封じ込めていた流経大柏でしたが前半終了間際、同点トライを奪われる過程でハイタックルによるシンビンを受けてしまいます。数的不利となった前半ロスタイムにもう1トライ奪われ9点差とされてしまったのは痛かったですね。

それでも流経大柏は後半開始直後にもう1トライを返し2点差に!良い流れのまま畳み掛けたかった流経大柏ですが、でも双方ディフェンスがとても良く厳しいタックルが炸裂しまくりなので、ここからなかなかスコアが動きません。逆に後半4分に京都成章がもう1トライ追加。トライ後のコンバージョンが決まってればほぼ勝利を手中に収められたところですが、決まらなかったために点差は7点。つまり流経大柏にも同点のチャンスが残されたまま後半ロスタイムへ。

そしてそのロスタイムで流経大柏が意地の猛攻を仕掛け、京都成章をゴール前へ釘付けにします。そして京都成章ディフェンスにほころびが出来たところを突き流経大柏が同点トライ・・・と思いきや、京都成章が激しくタックルを浴びせるとボールは無情にも転がり落ち、ノックオン!その瞬間ノーサイドのホイッスルが鳴らされ、京都成章が辛くも2回戦進出となりました。

いやあ、どちらが勝ってもおかしくない超クロスゲームでしたが、最後に明暗を分けたのは勝利への執念でほんの少しだけ京都成章が上回ったって感じですね。流経大柏も1回戦敗退はもったいない!組み合わせ次第ではベスト4に入る実力が十分にあったと思います。本当にシビレました。ナイスゲーム♪

 

プレートトーナメント(予選2位同士)

1回戦

第1試合

○尾道[広島] 26(前半7-14/後半19-7)21 國學院久我山[東京]●

第2試合

○高鍋[宮崎] 31(前半5-10/後半26-0)10 清水南[静岡]●

第3試合

○松山聖陵[愛媛] 19(前半12-0/後半7-17)17 若狭東[福井]●

第4試合

○深谷[埼玉] 26(前半12-5/後半14-12)17 名護[沖縄]●

第5試合

○國學院栃木[栃木] 40(前半21-10/後半19-14)24 熊本西[熊本]●

第6試合

○佐賀工業[佐賀] 56(前半21-5/後半35-0)5 膳所[滋賀]●

第7試合

○鹿児島実業[鹿児島] 19(前半12-0/後半7-14)14 三本木農業[青森]●

第8試合

○筑紫[福岡] 19(前半5-7/後半14-0)7 札幌山の手[北海道]●

 

ボウルトーナメント(予選3位同士)

1回戦

第1試合

○山口[山口] 22(前半10-7/後半12-7)14 近大和歌山[和歌山]●

第2試合

○関商工[岐阜] 30(前半15-7/後半15-0)7 倉敷工業[岡山]●

第3試合

○東京農大二[群馬] 24(前半7-0/後半17-0)0 倉吉総合[鳥取]●

第4試合

○朝明[三重] 29(前半17-0/後半12-7)7 磐城[福島]●

第5試合

○仙台育英学園[宮城] 40(前半19-5/後半21-7)12 高知中央[高知]●

第6試合

○山形中央[山形] 36(前半19-14/後半17-5)19 高松北[香川]●

第7試合

○新潟工業[新潟] 29(前半12-0/後半17-14)14 高岡第一[富山]●

第8試合

○長崎北陽台[長崎] 22(前半17-0/後半5-5)5 下伊那農業[長野]●

 

※得点経過については筆者がそう見えた通りに書いている “非公式記録” ですので、名前やルール解釈等に間違いがありましてもご容赦ください!

※観戦記については100%筆者の私見です。筆者はとてもハートが弱いので、「それは違うぞ!」ということがあっても胸の中へとどめ、クレームはご遠慮ください(笑)

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ジチョー人見 誠

ジチョー人見 誠

パチンコ業界一筋30年、都内パチンコ店の営業責任者の50歳!岡山県岡山市出身!関西(かんぜい)高校入学後ラグビーと出会い、そのままラグビーに没頭!高校3年時にはラグビー部主将を務め~帝京大学でもラグビー部に在籍。息子も帝京大学ラグビー部に所属、史上初の親子部員。今でも足しげくグラウンドに足を運び、年間約120試合観戦している。

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