アシックスカップ2017 第4回高校7人制ラグビー大会決勝トーナメント詳報①

7人制ラグビー(セブンス)の高校ナンバーワンを決める戦い「アシックスカップ2017 第4回高校7人制ラグビー大会」が7/15(土)~7/17(月)の3日間で行われました。初日の予選リーグの結果については前回のブログの通りです!

「予選リーグ」の結果についてはこちらからどうぞ!

各3校ずつ16のグループに分かれ総当たりで予選リーグを戦い、まず1~3位の順位を決めます。その上で各グループの1位同士(カップトーナメント)、2位同士(プレートトーナメント)、3位同士(ボウルトーナメント)と各16校ずつトーナメントで優勝を争うという仕組み。なので最低でも予選リーグ2試合プラス決勝トーナメント3試合は戦うチャンスがありますし、逆に優勝するためには炎天下の中、3日間で合計6試合を戦わなければならないというかなり過酷な戦いとなります。

暑さのピークを避けるため、2日目の決勝トーナメント1・2回戦は15:00以降での戦い、3日目の準決勝・決勝は午前中の戦いとなりましたが、それでも暑い暑い!!ただスタンドで観戦してるだけの私ジチョーでも死にそうになりましたんで(笑)選手諸君は本当にキツかったでしょう!本当にお疲れ様でした!

それでは決勝トーナメントの結果を画像と共に紹介していきたいと思います。ちなみに私はメイン会場の江戸川区陸上競技場で観戦しましたので、他会場の試合情報は画像等一切ありません。あしからずご了承ください。

 

カップトーナメント(予選1位同士)

1回戦

第1試合

○桐蔭学園[神奈川] 15(前半10-7/後半5-7)14 日本航空石川[石川]●

得点経過(前半)

前半1分 桐蔭学園が右展開から6西川がキックを自ら押さえ先制T,5竹下G✕「桐蔭学園5-0日本航空石川」

前半4分 日本航空石川は、好ゲインから素早く左展開で8モアラT,2粟津G「桐蔭学園5-7日本航空石川」

前半7分 桐蔭学園が左展開でゲインから5竹下がディフェンスを弾きそのままT,5竹下G✕「桐蔭学園10-7日本航空石川」

得点経過(後半)

後半4分 日本航空石川は相手ペナルティから速攻~フォローした4唐木T,2粟津G「桐蔭学園10-14日本航空石川」

後半6分 日本航空石川が抜け出しショートパントからトライ目前も、ノットリリースを取られる!

後半7分 ペナルティを得た桐蔭学園が連続攻撃~最後はロスタイムに9田村が大逆転T,9田村G✕「桐蔭学園15-14日本航空石川」ここでノーサイド!

 

[観戦記]

負けたら終わりの決勝トーナメント初戦。今年の春の選抜王者・桐蔭学園にとっても後がないということでは同じ。日本航空石川が王者に胸を借りつもりで思い切ってぶつかって行ったように見えたのと対称的に、桐蔭学園は手堅くいこうとして逆に動きが悪くなってしまっていたような印象を持ちました。

試合は桐蔭学園が先行するも日本航空石川が取り返し、また桐蔭が取るも石川が取り返すというシーソーゲームの展開。しかも桐蔭学園がゴールキックを2本とも失敗したのに対し日本航空石川は2本とも成功。なので後半4分に日本航空石川が取り返した時点では、4点差をつけて日本航空石川がリード!しかも後半6分にダメ押しトライを奪うチャンス!

あと数十センチ押し込めてれば大金星だった日本航空石川でしたが、ここから桐蔭学園が脅威の粘り!懸命のタックルで追加トライを許さず、しかもそこからジャッカルに入って日本航空石川のノットリリースを誘い、ペナルティをもらうとそこからノーミスで波状攻撃、結局はロスタイムに大逆転トライをあげた桐蔭学園がわずか1点差で辛くも勝利をもぎ取りました。日本航空石川は本当に惜しかった!ナイスゲーム!!

 

第2試合

○秋田中央[秋田] 33(前半14-14/後半19-0)14 黒沢尻工業[岩手]●

 

得点経過(前半)

前半0分 キックオフ直後、黒沢尻工業2が危険なタックルでシンビン

前半0分 秋田中央は左展開から5下間が左隅を走り切り先制T,9吉田G「秋田中央7-0黒沢尻工業」

前半2分 黒沢尻工業4手束が個人技で抜け出しT,6阿部G「秋田中央7-7黒沢尻工業」

前半6分 秋田中央は右展開と見せかけ左へ展開~3土橋がスピード豊かに抜け出しT,9吉田G「秋田中央14-7黒沢尻工業」

前半8分 黒沢尻工業は好ゲインからオフロードパスをつなぎ4手束T,6阿部G「秋田中央14-14黒沢尻工業」

 

得点経過(後半)

後半1分 秋田中央は敵陣G前で得たペナルティーから速攻を仕掛け5下間がT,9吉田G「秋田中央21-14黒沢尻工業」

後半4分 黒沢尻工業が巧みにパスをつなぎトライ目前も、惜しくもノックオンでチャンスを逸す!

後半5分 秋田中央は自陣G前で得たペナルティから速攻を仕掛け、10大嶋が個人技でディフェンスをかわしながら約100mを走り切りT,9吉田G「秋田中央28-14黒沢尻工業」

後半7分 黒沢尻工業が自陣G前からキックを蹴るが、それを秋田中央がチャージ~10大嶋がインゴールで押さえT,9吉田G✕「秋田中央33-14黒沢尻工業」

 

[観戦記]

キックオフで黒沢尻工業が空中の選手にタックルしてしまい、シンビン!でも絶体絶命となる数的不利な時間帯で秋田中央のトライを1本に押さえたことで、前半はとても引き締まった好ゲームとなりました。どちらかと言えば秋田中央は華麗なBK展開~ランプレーでゲインしていくし、黒沢尻工業はゴツいFW選手が粘り強く倒れない体幹の強い突進を繰り返す感じ。双方が持ち味を存分に発揮していましたね。

後半に入ると黒沢尻工業のミスや反則が増えますが、その隙に秋田中央が繰り返し速攻を仕掛け得点につなげていきました。潜在的なポテンシャルは拮抗してたと思うし実際に点差ほどの差はなかったと思うんですが、黒沢尻工業は相手G前まで攻め込みながら肝心なところでミス、対する秋田中央は少ないチャンスをことごとく得点につなげる、その積み重ねが最終的にはこの点差となったって感じですね。

秋田中央のスピード豊かで豊富な運動量に裏打ちされた精度の高いランニング&パススキルは素晴らしかったですね。とってもいいチームだなと惚れ惚れしちゃいました。

 

第3試合

○茗溪学園[茨城] 33(前半14-5/後半19-14)19 城東[徳島]●

得点経過(前半)

前半3分 茗渓学園6植村が個人技で抜け出しそのまま先制T,9大越G「茗溪学園7-0城東」

前半5分 城東8赤澤が抜け出し、激しいタックルを受けるも粘り腰でT,9遠藤G✕「茗渓学園7-5城東」

前半8分 茗渓学園が相手ペナルティから速攻を仕掛けると11荻野が抜け出しT,9大越G「茗溪学園14-5城東」

 

得点経過(後半)

後半0分 茗渓学園6がシンビン

後半1分 城東が相手G前で得たペナルティから速攻を仕掛け9遠藤T,2笠原G「茗溪学園14-12城東」

後半2分 城東が連続攻撃から2笠原からオフロードパスをつなぎ11三木T,2笠原G「茗溪学園14-19城東」

後半3分 茗渓学園はハーフウェーで得たフリーキックから左展開で8加藤T,5堀尾G「茗溪学園21-19城東」

後半5分 茗渓学園12井上T,5堀尾G✕「茗渓学園26-19城東」

後半6分 自ら蹴ったキックオフをゲットした茗渓学園が連続攻撃から6植村の個人技でT,6植村G「茗溪学園33-19城東」

 

[観戦記]

茗渓学園は伝統的に華麗なBKの展開力を武器に全国トップレベルであり続けてるチームなので、セブンスでは特に力を発揮するというのは見る前から確信がありましたが、四国・・・中でも香川・徳島・高知などは全国的な水準で言えば失礼ながらあまり高くないというのが実際のところです。でもその徳島県代表の城東高校は、予選リーグで2勝してカップトーナメントへ進んで来たわけですから良い意味で私の潜在的な常識をぶち壊してくれるのはほぼ確実なわけです。そんな未知数の城東が全国的な強豪校の茗渓学園にどのように挑んでいくのか、注目して観戦しました。

前半はやはり茗渓学園ペースで試合が進み、私の想定してた展開だったわけですが、後半開始早々に茗渓学園がシンビンを出し一人少ない6名となったところから情勢は一変します。7人制ラグビーにおけるシンビン(一時退場)は2分間ですが、城東はその数的優位に立った2分間の間に2T2Gをあげ、一気に大逆転してみせるのです。ディフェンスが1枚少なくなったことでディフェンスラインには常にギャップが出来るわけですが、どこにギャップがあるのか、どうやってそのギャップをつけば良いのかを城東の選手たちが瞬時に判断しその通りアタック出来たということですから、かなり能力が高いなと感じました。

でもせっかく逆転したのにリスタートのキックオフをミスしてしまい茗渓にフリーキックを与えてしまい、それがきっかけで再逆転を許してしまったのは痛かったですね。結局これで落ち着きを取り戻した茗渓学園は冷静に追加トライを相次いで奪い、終わってみればしっかりと点差をつけての快勝!ピンチから立て直す修正力はさすがです。とっても面白いゲームでした。ナイスゲーム!

※念のため解説すると、15人制と違い7人制はトライを取った側がキックオフのボールを蹴ります。もしそのキックが10m飛ばなかったり直接タッチを出てしまうと15人制なら相手ボールのセンタースクラム(もしくは再度キックオフのオプション)ですが、7人制の場合は相手にハーフウェーからフリーキックが与えられます。

 

第4試合

○東福岡[前回優勝] 31(前半19-5/後半12-10)15 石見智翠館[島根]●

得点経過(前半)

前半0分 キックオフ直後から東福岡が一気に攻め上がると5丸山が右隅へ先制T,5丸山G「東福岡7-0石見智翠館」

前半2分 東福岡は相手ペナルティから速攻を仕掛け、9隠塚の個人技でそのままT,5丸山G✕「東福岡12-0石見智翠館」

前半3分 東福岡はまたまた9隠塚の個人技でT,5丸山G「東福岡19-0石見智翠館」

前半5分 石見智翠館が自陣G前から積極果敢に攻め上がると最後は12鎌田がT,4川瀬G✕「東福岡19-5石見智翠館」

得点経過(後半)

後半0分 キックオフから石見智翠館が攻め続けると最後は7林がノーホイッスルT,4川瀬G✕「東福岡19-10石見智翠館」

後半2分 石見智翠館が相手ペナルティから速攻~右展開で1村上T,4川瀬G✕「東福岡19-15石見智翠館」

後半4分 東福岡は9隠塚がキレッキレのステップからT,5丸山G「東福岡26-15石見智翠館」

後半6分 東福岡がスクラムから左展開で6志氣T,5丸山G✕「東福岡31-15石見智翠館」

 

[観戦記]

東福岡は言わずと知れた絶対王者。昨年もこの大会の優勝チームであり、今大会でももちろん優勝の最有力。でも対する石見智翠館も全国トップレベルの実力を持ち続けているチーム。こんな両チームが決勝トーナメント初戦で当たるのは早すぎです!!せめて準々決勝(2回戦)以降の対戦じゃないと!!

そんな超強豪の石見智翠館相手に東福岡はいきなり前半0分、2分、3分とあっという間に3連続トライ!いきなりわずか3分間で試合の大勢を決めてしまいました。どこがすごいのかと言われても、コメントしようがない。だって全てがすごすぎるんだもの・・・byみつを(笑)

特に5丸山凛太朗選手、9隠塚翔太朗選手の2人はキレッキレにもほどがありますね(笑)スピード、ボディコントロール、しなやかさ、ハンドリングスキル、キッキングスキル、何をとっても非の打ち所がない・・・と言うか全てがもはや高校生レベルじゃないんだもん。本当にハンパない。丸山選手のゴールキック(ドロップキック)も精度は高いし距離も高さも出るし、本当にスゲーなww

出鼻をくじかれあっという間に大差をつけられた石見智翠館ですが、前半終盤頃から落ち着きを取り戻し、自分たちのラグビーを出来るようになるとそこから後半前半にかけて3連続トライでトライ数は並びます。しかしゴールキックをことごとく外し、この時点で4点差。自分たちより強い相手を負かそうとする時には、ゴールキックの精度はほぼ100%の成功率を求められます。そうやって点数を上積みし相手を浮足立たせるのが必須ですが、そうならなかった時点で結果は見えました。結局東福岡は落ち着いてそこから2トライを上積みし、完勝で2回戦進出を決めました。

 

※得点経過については筆者がそう見えた通りに書いている “非公式記録” ですので、名前やルール解釈等に間違いがありましてもご容赦ください!

※観戦記については100%筆者の私見です。筆者はとてもハートが弱いので、「それは違うぞ!」ということがあっても胸の中へとどめ、クレームはご遠慮ください(笑)

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ジチョー人見 誠

ジチョー人見 誠

パチンコ業界一筋30年、都内パチンコ店の営業責任者の50歳!岡山県岡山市出身!関西(かんぜい)高校入学後ラグビーと出会い、そのままラグビーに没頭!高校3年時にはラグビー部主将を務め~帝京大学でもラグビー部に在籍。息子も帝京大学ラグビー部に所属、史上初の親子部員。今でも足しげくグラウンドに足を運び、年間約120試合観戦している。

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