関東大学春季大会「帝京大学vs流通経済大学」観戦記

試合結果

2017年(平成29年)6月18日(日)13:30キックオフ

於:帝京大学百草グラウンド

関東大学春季大会最終節

⚪︎帝京大学 75(前半35-10/後半40-12)22 流通経済大学⚫︎

 

 得点経過(前半)

前半3分 帝京大は流経G前ラインアウト〜FWゴリゴリ〜流経ペナルティー〜再度ラインアウトも、今度は流経にスティールされチャンスを逸す

前半8分 流経大は帝京G前で得たペナルティーから速攻を仕掛け左展開で2松田T,10中川G×「帝京大0-5流経大」

前半10分 帝京大は流経G前ラインアウトからモールを押し込み2堀越T,11竹山G「帝京大7-5流経大」

前半20分 帝京大は密集から8吉田が抜け出し好ゲイン〜フォローした13矢富がT,11G「帝京大14-5流経大」

前半25分 帝京大は流経G前ラインアウトからモール〜8吉田がサイドを突き〜右展開で13矢富が抜け出しT,11竹山G「帝京大21-5流経大」

前半28分 リスタートキックオフをゲットした流経大がオフロードパスをつなぎ11伊藤T,15韓G×「帝京大21-10流経大」

前半30分 帝京大はハーフウェー付近のラインアウトからモール〜左ブラインドを突き11竹山が個人技でディフェンスを次々とかわしそのままT,11竹山G「帝京大28-10流経大」

前半33分 帝京大は流経G前ラインアウトが後ろへ逸れるが7野沢が好セーブ〜FWゴリゴリもノットリリースを取られチャンスを逸す

前半40分 帝京大は流経G前ラインアウトからモールを押し込み2堀越T,11竹山G「帝京大35-10流経大」ここでハーフタイム!

 

 得点経過(後半)

後半4分 帝京大はセンタースクラムから左展開〜11竹山ゲイン〜FWゴリゴリで最後は2堀越T,11竹山G「帝京大42-10流経大」

後半8分 帝京大が自陣インゴールでパスミスをしてしまいキャリーバッグで流経大の5mスクラムへ!

後半9分 流経大が帝京G前で5mスクラムを得るが、スクラムの反則を取られチャンスを逸す

後半11分 帝京大選手交代 9末⇒21小畑、15鬼木⇒23本郷

後半14分 流経大はターンオーバーから素早くカウンターを仕掛け12山室が抜け出しそのままT,15韓G×「帝京大42-15流経大」

後半18分 帝京大は流経G前ラインアウトからモールを押し込み2堀越T,11竹山G×「帝京大47-15流経大」

後半20分 帝京大選手交代 7野沢⇒19藤田

後半22分 帝京大選手交代 1西⇒16岡本

後半22分 帝京大、出血による一時交代8吉田⇒2長船

後半25分 帝京大は流経G前ラインアウトからモールを押し込み2堀越T,11竹山G「帝京大54-15流経大」

後半25分 帝京大選手交代 3平井⇒18淺岡

後半26分 帝京大選手交代 4菅原⇒17金廉、10奥村⇒22北村

後半33分 帝京大は敵陣深くで得たペナルティーから速攻を仕掛け9小畑〜13本郷〜11竹山でT,11竹山G「帝京大61-15流経大」

後半35分 帝京大、出血による一時交代8吉田⇒2長船

後半38分 帝京大は流経大G前ラインアウトからモールを押し込み〜サイドを突いた2堀越が抜け出しそのままT,11竹山G「帝京大68-15流経大」

後半40分 リスタートキックオフから帝京大は左展開で13本郷ゲイン〜11竹山T,11竹山G「帝京大75-15流経大」

後半42分 リスタートキックオフを流経大がゲット〜オフロードバスをつなぎ9中嶋T,15韓G「帝京大75-22流経大」ここでノーサイド

※観戦者が “そう見えた“ 通りに書いてる “非公式記録“ ですので、名前等の間違いやルール解釈ミス等があってもご容赦ください(笑)

 

関東大学春季大会グループA優勝の行方は!?

春の関東大学王者を決める戦いがこの巻頭大学春季大会!最上位リーグのAグループは昨シーズンの関東対抗戦グループA上位3校(帝京大、早稲田大、明治大)とリーグ戦グループ1部上位3校(東海大、流通経済大、大東文化大)の計6校が総当たり戦を行い、勝ち点制で優勝を争います。

ちなみに勝ち点は「勝利 5点、敗戦 0点、引き分け 2点」ですが、その他「4トライ以上取れば勝敗に関係なく1点、7点差以内の負けでも1点」という特別ルールがあります。

前節までで帝京大は4試合すべて勝利(勝ち点5×4)+4トライ以上(勝ち点1×4)で勝ち点24と首位(4勝0敗)。

ただし2位の東海大も帝京大にこそ敗れたものの、その帝京戦を含む全試合で4トライ以上奪っており、帝京戦も3点差負けなので勝ち点1が加算され、ここまでの勝ち点は20と、帝京とは4点差。

なので東海大が大東文化大から4トライ以上取って勝利というのは最低条件として、この「帝京大vs流通経済大」の試合結果いかんでは東海大の優勝もあり得る、そんな前提でのキックオフとなりました。

 

観戦記

前半3分、帝京大がまず流経G前へ迫りラインアウトのチャンスを得ますが、それをスティールされ得点ならず。逆に前半8分に帝京陣ゴール前で流経がペナルティを得ると速攻であっさりトライ。いきなりリードを許してしまう嫌な立ち上がりとなります。

しかしその直後に帝京大は再度流経G前でのラインアウトからモールを押し込み、2堀越主将があっという間の同点トライ。それを皮切りに帝京大は次々と得点を重ねます。

結局最終的に帝京大は前後半合わせて11トライの猛攻を見せるのですが、そのうちの半数以上、実に6トライを2番HO堀越康介主将があげました。しかもその中のほとんどが流経ゴール前でのラインアウトからモールを押し込んでのトライ。帝京大のモールは低く強力にバインドされ固まったまま力強く押せており、流経FWは全く止められていませんでした。

これは前節のところでも書きましたが、今季しっかりとスクラムを強化していることとの関連は大きいと思います。スクラムを組む時の姿勢はタックルをする時やモールラックを押し込む時の姿勢と実は同じであり、正しく最も推進力のある姿勢でスクラムと同様の強固なバインドでまとまって押せるようになれば必然的にもスクラムと同時にモールも強くなるはずなんですね。

流経大として今後、スクラムやモールの対策が必要なのはもちろんなんですが、そもそもこれほど劣勢のモールをなぜ自陣ゴール前で繰り返し組まれることになったのかと言えば、ディシプリン(規律)の欠如に寄る反則の繰り返しです。この試合内でのペナルティの数は帝京大の6個に対し流経大は16個。敵陣でペナルティを犯せばトライのチャンスが失われますし、自陣で犯せば帝京大がタッチキック~ラインアウト~モールとなるわけです。

しかもその帝京大のモール最後尾には絶対的フィニッシャーの堀越主将。彼がガッチリ食い止められて仰向けに倒される場面など正直観たことありません(笑)どんな局面でも大なり小なりディフェンスをこじ開けゲインしてくれる堀越主将に良い形でボールを持たせ走られたくなければ、つまるところ “反則をしない” という結論に行き着くんですが、その反則数を減らせなかったのが流経大の最大の敗因でしょうね。

※象徴的なブレイクダウンでの好プレー!

帝京大4菅原選手&5秋山選手がダブルでのフロントタックルで相手選手を仰向きに倒すとすぐに立ち上がり、ボールを乗り越えていってターンオーバー!ディフェンスラインは押し込まれた分、下がってからでないと前へ出られない!

まあ逆に言えば帝京大がブレイクダウンで激しくファイトし食い込み続けた結果、オフサイドラインをジリジリ下げられた流経大が戻り切れなかったり(オフサイド)頭を下げボールを取らせないようフタをしてしまったり(シーリング)ポイントの真後ろから入れなくなりナナメ横から入っちゃったり(オフ・ザ・ゲート)して結果的に反則を繰り返さざるを得なくなったということになるんですけどね。

インゴール側からカメラを構えていると、FWでは堀越主将の他には8吉田杏選手、BKでは11WTB竹山晃暉選手、13CTB矢富洋則選手らのゲインの仕方がエゲツなかったですね。やはりV7、V8に主力選手として関わっている選手たちは経験値の蓄積がすごいですね。彼らはもう大学レベルじゃないな。今すぐトップリーグへ行ってくださいって感じです(笑)他の選手達も彼らの動きを間近に見ながらひとつでも多くのことを吸収し、少しでも追いつけるようがんばって欲しいなと思います。

あと、竹山晃暉選手のプレスキックの精度は相当高いですね。詳細なデータは確認してませんが、昨年の松田力也選手とも引けを取らないレベルの成功率なんじゃなかろうか!?度胸も満点なのでプレッシャーで崩れるということもなさそうだし、今季は彼のプレスキックが大きな得点源になるんじゃないでしょうか!

流経大もアタックに関しては十分通用していたし事実4トライ取れたわけですからそちらは手応えをつかめたでしょうが、やはり上記の通り反則数を減らすべくディシプリン(規律)への意識を高めること、レフェリーがゲーム内でわかりやすく指導してくれてるんですから、ゲーム内できちんとレフェリングに合わせる努力が必要ですね。ポテンシャルは高いのだから、秋シーズンまでにしっかりと修正して結果に繋げて欲しいですね!

あくまでも100% “観戦者の私見” ですので、「それは違う!」と思ってもクレームはご遠慮ください(笑)

 

出場メンバー

[帝京大学]

1 西 和磨(ニシ カズマ)[4]京都成章180cm/112kg

⇒16 岡本 慎太郎(オカモト シンタロウ)[3]後半22分

2 堀越 康介(ホリコシ コウスケ)[4]桐蔭学園174cm/102kg

3 平井 将太郎(ヒライ ショウタロウ)[4]長崎南山185cm/125kg

⇒18 淺岡 俊亮(アサオカ シュンスケ)[3]後半25分

4 菅原 貴人(スガハラ タカヒト)[3]御所実業185m/105kg

⇒19 藤田 達成(フジタ タツナリ)[3]後半20分

⇒17 金 廉(キム リョム)[4]後半26分

5 秋山 大地(アキヤマ ダイチ)[3]つるぎ191cm/111kg

6 古田 凌(フルタ リョウ)[4]京都成章183cm/102kg

7 野沢 涼介(ノザワ リョウスケ)[2]仙台育英180cm/92kg

⇒4 菅原 貴人(スガハラ タカヒト)[3]後半20分

⇒19 藤田 達成(フジタ タツナリ)[3]後半26分

8 吉田 杏(ヨシダ キョウ)[4]大阪桐蔭188cm/108kg

⇒20 長船 馨雅(オサフネ ケイガ)[4]出血による一時交代後半22分、後半35分

9 末 拓実(スエ タクミ)[2]長崎北陽台164cm/68kg

⇒21 小畑 健太郎(オバタ ケンタロウ)[3]後半11分

10 奥村 翔(オクムラ カケル)[1]伏見工業179cm/80kg

⇒22 北村 将大(キタムラ マサヒロ)[1]後半26分

11 竹山 晃揮(タケヤマ コウキ)[3]御所実業176cm/82kg

12 ニコラス・マクカラン[1]ハミルトンボーイズ188cm/90kg

13 矢富 洋則(ヤトミ ヒロノリ)[4]仙台育英181cm/90kg

⇒23 本郷 泰司(ホンゴウ タイジ)[2]後半11分

14 元田 翔太(モトダ ショウタ)[4]熊本工業178cm/94kg

15 鬼木 秀一(オニキ シュウイチ)[3]名古屋172cm/82kg

⇒13 矢富 洋則(ヤトミ ヒロノリ)[4]後半11分

[リザーブ]

16 岡本 慎太郎(オカモト シンタロウ)[3]京都成章180cm/110kg

17 金 廉(キム リョム)[4]大阪朝鮮183cm/108kg

18 淺岡 俊亮(アサオカ シュンスケ)[3]京都成章186cm/130kg

19 藤田 達成(フジタ タツナリ)[3]東福岡192m/100kg

20 長船 馨雅(オサフネ ケイガ)[4]福岡工業大学付属城東177cm/94kg

21 小畑 健太郎(オバタ ケンタロウ)[3]伏見工業170cm/73kg

22 北村 将大(キタムラ マサヒロ)[1]御所実業171cm/78kg

23 本郷 泰司(ホンゴウ タイジ)[2]京都成章180cm/91kg

※大学が発表したものを転記してますが、実際の出場選手と異なってる場合があります。

 

 

[流通経済大学A]

1 藤田 鉱輔(フジタ コウスケ)[2]流通経済大柏180cm/107kg

2 松田 一真(マツダ カズマ)[1]常翔学園175cm/95kg

3 足立 匠(アダチ タクミ)[4]岐阜工業183cm/122kg

4 川瀬 湧太(カワセ ユウタ)[3]若狭181cm/92kg

5 ナエアタ・タウムア[4]トンガカレッジ190cm/118kg

6 粥塚 諒(カユツカ リョウ)[2]流通経済大柏181cm/97kg

7 中村 龍太郎(ナカムラ リュウタロウ)[3]熊本西177cm/95kg

⑧ 大西 樹(オオニシ イツキ)[4]旭川工業184cm/100kg

9 中嶋 大希(ナカジマ ダイキ)[4]深谷173cm/77kg

10 中川 彪流(ナカガワ タケル)[1]流通経済大柏175cm/84kg

11 伊藤 啓希(イトウ ヒロキ)[4]糸島176cm/89kg

12 山室 ランドル広晃(ヤマムロ ヒロアキ)[4]ショア176cm/92kg

13 ムセケニエジ・タナカ[2]ヘレタウンガ184cm/98kg

14 佐藤 拓也(サトウ タクヤ)[1]関西168cm/70kg

15 韓 尊文(ハン ジョンムン)[3]大阪朝鮮182cm/92kg

[リザーブ]

16 井上 雄太(イノウエ ユウタ)[2]遠軽177cm/113kg

17 サリミ 緒巳人(サリミ オミド)[2]京都成章175cm/103kg

18 平良 竜太郎(タイラ リュウタロウ)[3]宮古183cm/118kg

19 モツラロ・タカウ[3]トゥポウカレッジ185cm/115kg

20 坂本 侑翼(サカモト ユウスケ)[1]流通経済大柏176cm/87kg

21 徳井 清弥(トクイ シンヤ)[3]尾道166cm/75kg

22 東 瀬夏(アズマ セナツ)[2]光泉172cm/80kg

23 北野 幹(キタノ カン)[2]神戸甲北171cm/82kg

 

第6回関東大学春季大会Aグループ 最終成績

1位:帝京大学 勝ち点30 5勝0敗

2位:東海大学 勝ち点26 4勝1敗

3位:明治大学 勝ち点21 3勝2敗

4位:流通経済大学 勝ち点10 1勝4敗

5位:大東文化大学 勝ち点8 1勝4敗

6位:早稲田大学 勝ち点7 1勝4敗

帝京大が全勝で関東大学春季大会6連覇を達成!

つまりこの大会が始まった6年前の第1回大会から全て優勝ということになります。

しかも第1回大会~第6回大会まで一度も負けておらず、全てが全勝優勝!!本当に素晴らしいことです!おめでとう!!

 

この日グラウンドでお会いしたラグビー仲間たち♪

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ジチョー人見 誠

ジチョー人見 誠

パチンコ業界一筋30年、都内パチンコ店の営業責任者の50歳!岡山県岡山市出身!関西(かんぜい)高校入学後ラグビーと出会い、そのままラグビーに没頭!高校3年時にはラグビー部主将を務め~帝京大学でもラグビー部に在籍。息子も帝京大学ラグビー部に所属、史上初の親子部員。今でも足しげくグラウンドに足を運び、年間約120試合観戦している。

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