関東大学春季大会「帝京大学vs早稲田大学」観戦記

試合結果

2017年(平成29年)6月11日(日)14:00キックオフ

於:帝京大学百草グラウンド

関東大学春季大会第4節

○帝京大学 35(前半28-0/後半7-14)14 早稲田大学

 

 得点経過(前半)

キックオフ直後いきなりファーストスクラム(早稲田ボール)!早稲田はノーフッキングスクラムでプレッシャーをかけようとするが、ほぼ互角の様子。

前半3分 組み直しの早稲田スクラムを帝京大が押し込みスティールに成功!

前半7分 早稲田大がトライ目前まで迫るが帝京の好タックルでノックオン〜自陣インゴールから帝京14元田が持ち出しビッグゲイン〜フォローした11竹山が先制T,11竹山G「帝京大7-0早稲田大」

前半15分 帝京大は早稲田G前ラインアウトからモール〜FWゴリゴリもノックオンでチャンスを逸す

前半24分 帝京大は早稲田G前ラインアウトから連続攻撃〜早稲田ホールディング〜帝京大はスクラムを選択

前半25分 帝京大は早稲田G前5mセンタースクラムからハチキュー〜9小畑が裏チョンもデッドボールラインを割ってしまいドロップアウトに

前半29分 帝京大は早稲田G前ラインアウトからモールを押し込み2堀越がT,11竹山G「帝京大14-0早稲田大」

前半38分 帝京大はターンオーバーから連続攻撃で早稲田G前へ迫るとFWゴリゴリ〜9小畑がピックゴーで飛び込みT,11竹山G「帝京大21-0早稲田大」

前半41分 帝京大は自陣でカウンターラックからターンオーバーすると素早く左展開〜9小畑がビッグゲイン〜11竹山T,11竹山G「帝京大28-0早稲田大」ここでハーフタイム!

 

 得点経過(後半)

後半5分 早稲田大が帝京G前で連続攻撃からショートパントもタッチへ出て帝京ラインアウトに

後半7分 早稲田大は帝京G前ラインアウトからモールを組むがスローフォワードで帝京スクラムに

後半10分 帝京G前での早稲田スクラムを帝京が押し込みターンオーバーに成功!

後半12分 帝京大は自陣G前でターンオーバーから素早くカウンターを仕掛け14元田がビッグゲイン〜9小畑のパスを早稲田6加藤がインターセプトしそのまま独走T,10岸岡G「帝京大28-7早稲田大」

後半16分 帝京大 選手交代 7野沢⇒20安田

後半18分 帝京大は早稲田スクラムを押し込みスティール〜左展開で10北村が抜け出し〜パスを受けた9小畑がT,11竹山G「帝京大35-7早稲田大」

後半19分 帝京大 選手交代 10北村⇒22奥村

後半20分 帝京大 選手交代 9小畑⇒21末

後半27分 早稲田大はスクラムから右展開10岸岡〜15桑山でT,9齋藤G「帝京大35-14早稲田大」

後半30分 帝京大は連続攻撃でトライ目前も、早稲田G前でペナルティーを取られチャンスを逸す

後半31分 帝京大 選手交代 1西⇒16岡本、3當眞⇒18淺岡

後半32分 帝京大は15尾﨑がカウンターから好ゲインでトライ目前も、ノックオンでチャンスを逸す

後半34分 帝京大 選手交代 5金廉⇒19久保克、12本郷⇒23鬼木

後半36分 帝京大 選手交代 6古田凌⇒17岩永

後半39分 早稲田大10岸岡がカウンターから好ゲインでそのままトライと思われたが、帝京大もよく戻り15尾﨑が好タックルからカウンターラックでターンオーバー、ピンチを脱す

※観戦者が “そう見えた“ 通りに書いてる “非公式記録“ ですので、名前等の間違いやルール解釈ミス等があってもご容赦ください(笑)

 

観戦記

関東大学春季大会も残すところあと2試合。いよいよ待ちに待った早稲田大学との対戦です。早稲田大学は大学ラグビーの中でも特別なチーム。ここ数年なかなか結果が伴っていないとは言え、完全復活を待ち望む大勢のファンが帝京大学百草グラウンドへ応援に駆けつけました。

そしてこのブログへも再三書いていますが、我々OBにとっても早稲田戦というのは特別なもの!とにかく “打倒早稲田” どんな対戦相手よりもそう意識し続けて来たDNAがありますので、やはり早稲田戦ということになるとOBの観戦率も飛躍的に高まります(笑)なので下のインカメコーナーにもたくさんのOBが登場しています(笑)

さて出場メンバーですが、これまでの試合が比較的フィジカルやフィットネスが不十分な1年生を複数先発で出場させながら経験値を積ませていましたが、この早稲田戦に関しては1年生の先発がSO北村選手のみでした。特に早稲田は12中野将伍選手、15桑山聖生選手などサイズがありパワフルな突進が武器のBK選手が複数いるので、経験豊富でフィジカル勝負にも十分対抗出来る13矢富洋則選手、15元田翔太選手らを先発で起用したんだろうというのが私の勝手な推理です(笑)

この試合のキーポイントはスクラム!これはどんなラグビー関係者に聞いてもそう答えたと思います。

近年は華麗な展開ラグビーが売りの帝京大学ですが、数年前までチームの基盤は強靭なFWによる強力スクラムでした。ところがここ数年、新たなスタイルを探求していく過程でスクラム強化をやや疎かにしていた傾向を他校から狙われるようになり、特に昨年は早稲田大にも東海大にもスクラムトライを許すなど苦しむ要因となってしまっていました。昨年の早稲田のスクラムは確かに強かったですよね。

それがわかっているので帝京大学も今季はしっかりとスクラムを組み込んでいるようです。しかし今年の春季大会で、私の観てない2試合(大東文化大学戦、明治大学戦)ではスクラムがかなり劣勢だったと伝え聞いております。ただ私の観戦した先週の東海大学戦はほぼ互角でしっかりと組めていました。

早稲田大学は引き続きスクラムを強化しているはずですが、フロントローを中心としたメンバー構成は昨年から大きく様変わりしています。でも、打倒帝京の足がかりとしてスクラムで帝京FWを圧倒するというのは必須のミッションだったと思うんですね。

なので試合展開はスクラムの出来不出来で大きく左右される公算が強かったのですが・・・キックオフ直後、帝京大がノックオンでいきなり早稲田ボールのファーストスクラムとなります。早稲田はいきなり、昨年早稲田自身が流行らせたノーフッキングスクラムで時間をかけて押し込みます。

ちなみにノーフッキングスクラムとは、フッキングせずにボールの所有権を曖昧にしたままスクラムを組み続けることで、レフェリーが「ユーズイット!(球を出して攻撃しなさい)」とコール出来ないので、スクラムが崩れない限り半永久的にスクラムを組んでいられるという戦術です。弱い側のチームは体力を消耗させられ動きが悪くなっちゃいますし、スクラムを崩すたびにペナルティを取られるし、反則を繰り返せばシンビン(10分間の一時退場)、ゴール前でならペナルティトライまで与えてしまうことになります。

結論から言えばこのファーストスクラム、何度か組み直した後に結局、帝京大が押し込みターンオーバーに成功しちゃうんですね。帝京大のスクラムは低くまとまり全員がしっかりと意思統一された完璧なスクラムでした。早稲田が打倒帝京の軸としていたはずのスクラムで逆に帝京大が優位に立ったこの時点で、内容はどうあれ試合の結果はもう決まったなと私ジチョーは確信を持ちました。

他にFW戦で優位に立った大きなメリットとして、ターンオーバーの回数が増えるというポイントがあります。この試合でも帝京大はタックルからカウンターラック(ラックの上を乗り越えてオーバーしていく)でターンオーバーするシーンが何度も見られました。

タックルの姿勢もモールラックを押し込む姿勢も実はスクラムの姿勢と同じなので、スクラムをしっかり押し込める姿勢を会得していればその他のシチュエーションでも押し込む力が強くなるはずなんですよね。ターンオーバーに成功したら素早くカウンター攻撃を仕掛け、早稲田ディフェンス背後への大きなキックあり、素早い展開で両WTBを走らせる場面あり、前半の4トライのうち3トライはこのようにターンオーバーからカウンターで奪ったトライでした。

こうやって大きな流れを掴み早稲田の攻撃をほぼ完璧に封じた帝京大が、後半は間違いなくコンスタントに追加点を奪いかなりな大差になるな・・・そう確信しつつ後半を観たんですが・・・そうはなりませんでしたね。

そうならなかった理由は軽いプレーからハンドリングエラー等のミスが続出したことと安易なペナルティーを繰り返したことです。しかもミスした当事者が、キャプテン・バイスキャプテンを含む主力中の主力選手たちでした。本来若手のミスをカバーしてあげるべきジャパンクラスの彼らが良い流れを断ち切ってしまいがちだったのは心の緩みだったのか何なのか!?早稲田の選手が手元へ絡みボールを弾かせるようなプレーをして来たことでノックオンを誘発されたようにも見えましたが、だからこそ今一度ボールをしっかりと持つ意識を再確認して欲しいですね。

早稲田に取られた2トライのうち1本は雑なパスをインターセプトされたもので、2本目はSOからのリターンパスのダミーから外へ走り込んで来たFBに抜かれたもの。つまり形で取られたのはこの1本だけですが、あのプレーは表裏など数パターン応用が効くものなので、しっかりとディフェンスの対策をしておかなければですね。

そんな悪い流れを断ち切るビッグプレーが何度も飛び出しました。LO藤田達成選手の2度のナイスチャージ、FB尾﨑晟也選手の自陣ゴールラインギリギリまで戻ってのナイスタックルからターンオーバーなどなど、やっぱりチームの士気を高めるのは身体を張った激しいプレーですね。

さあこれで関東大学春季大会も最終節を残して唯一の全勝で首位に立ちました。次週流通経済大に勝てば文句なしの優勝が決まります!

あくまでも100% “観戦者の私見” ですので、「それは違う!」と思ってもクレームはご遠慮ください(笑)

 

出場メンバー

[帝京大学]

1 西 和磨(ニシ カズマ)[4]京都成章180cm/112kg

⇒16 岡本 慎太郎(オカモト シンタロウ)[3]後半31分

② 堀越 康介(ホリコシ コウスケ)[4]桐蔭学園174cm/102kg

3 當眞 琢(トウマ タク)[3]コザ182cm/120kg

⇒18 淺岡 俊亮(アサオカ シュンスケ)[3]後半31分

4 藤田 達成(フジタ タツナリ)[3]東福岡192m/100kg

5 金 廉(キム リョム)[4]大阪朝鮮183cm/108kg

⇒19 久保 克斗(クボ カツト)[1]後半34分

6 古田 凌(フルタ リョウ)[4]京都成章183cm/102kg

⇒17 岩永 健太郎(イワナガ ケンタロウ)[4]後半36分

7 野沢 涼介(ノザワ リョウスケ)[2]仙台育英180cm/92kg

⇒20 安田 司(ヤスダ ツカサ)[1]後半16分

8 吉田 杏(ヨシダ キョウ)[4]大阪桐蔭188cm/108kg

9 小畑 健太郎(オバタ ケンタロウ)[3]伏見工業170cm/73kg

⇒21 末 拓実(スエ タクミ)[2]後半20分

10 北村 将大(キタムラ マサヒロ)[1]御所実業171cm/78kg

⇒22 奥村 翔(オクムラ カケル)[1]後半19分

11 竹山 晃揮(タケヤマ コウキ)[3]御所実業176cm/82kg

12 本郷 泰司(ホンゴウ タイジ)[2]京都成章180cm/91kg

⇒23 鬼木 秀一(オニキ シュウイチ)[3]後半34分

13 矢富 洋則(ヤトミ ヒロノリ)[4]仙台育英181cm/90kg

14 元田 翔太(モトダ ショウタ)[4]熊本工業178cm/94kg

15 尾﨑 晟也(オザキ セイヤ)[4]伏見工業174cm/85kg

[リザーブ]

16 岡本 慎太郎(オカモト シンタロウ)[3]京都成章180cm/110kg

17 岩永 健太郎(イワナガ ケンタロウ)[4]長崎南山171cm/100kg

18 淺岡 俊亮(アサオカ シュンスケ)[3]京都成章186cm/130kg

19 久保 克斗(クボ カツト)[1]國學院栃木191cm/99kg

20 安田 司(ヤスダ ツカサ)[1]常翔学園180cm/100kg

21 末 拓実(スエ タクミ)[2]長崎北陽台164cm/68kg

22 奥村 翔(オクムラ カケル)[1]伏見工業179cm/80kg

23 鬼木 秀一(オニキ シュウイチ)[3]名古屋172cm/82kg

※大学が発表したものを転記してますが、実際の出場選手と異なってる場合があります。

 

[早稲田大学]

1 井上 大二郎(いのうえ だいじろう)[3]千種171cm/110kg

2 鷲野 孝成(わしの たかのり)[3]桐蔭学園174cm/106kg

3 鶴川 達彦(つるかわ たつひこ)[4]桐蔭中等181cm/115kg

4 三浦 駿平(みうら しゅんぺい)[2]秋田中央187cm/99kg

5 松井 丈典(まつい たけのり)[3]旭野195cm/120kg

⑥ 加藤 広人(かとう ひろと)[4]秋田工業186cm/103kg

7 幸重 天(ゆきしげ たかし)[2]大分舞鶴175cm/94kg

8 下川 甲嗣(しもかわ かんじ)[1]修猷館187cm/100kg

9 齋藤 直人(さいとう なおと)[2]桐蔭学園165cm/75kg

10 岸岡 智樹(きしおか ともき)[2]東海大仰星173cm/85kg

11 古賀 由教(こが よしゆき)[1]東福岡176cm/81kg

12 中野 将伍(なかの しょうご)[2]東筑186cm/100kg

13 黒木 健人(くろき けんと)[4]高鍋179cm/94kg

14 中野 厳(なかの げん)[4]早大学院170cm/77kg

15 桑山 聖生(くわやま としき)[3]鹿児島実業185cm/98kg

[リザーブ]

16 久保 優(くぼ すぐる)[1]筑紫178cm/116kg

17 宮里 侑樹(みやざと ゆうき)[3]名護商工179cm/105kg

18 柴田 雄基(しばた ゆうき)[4]千種177cm/110kg

19 中山 匠(なかやま たくみ)[2]成城学園178cm/97kg

20 中野 幸英(なかの こうえい)[2]本郷178cm/100kg

21 吉岡 航太郎(よしおか こうたろう)[4]國學院栃木164cm/75kg

22 高橋 吾郎(たかはし ごろう)[4]修猷館175cm/87kg

23 野口 祐樹(のぐち ゆうき)[4]太田170cm/83kg

 

関東大学春季大会Aグループ 6/11(日)時点暫定順位

1位:帝京大学 勝ち点24 4勝0敗

2位:東海大学 勝ち点20 3勝1敗

3位:明治大学 勝ち点15 2勝2敗

4位:流通経済大学 勝ち点9 1勝3敗

5位:大東文化大学 勝ち点8 1勝3敗

6位:早稲田大学 勝ち点6 1勝3敗

 

来週6/18(日)に各地で最終節が行われます!

帝京大学vs流通経済大学」13:30キックオフ 帝京大学百草グラウンド

「東海大学vs大東文化大学」13:00キックオフ 東海大学グラウンド

「明治大学vs早稲田大学」13:00キックオフ 宮崎県営陸上競技場

 

この日グラウンドでお会いしたラグビー仲間たち♪

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ジチョー人見 誠

ジチョー人見 誠

パチンコ業界一筋30年、都内パチンコ店の営業責任者の50歳!岡山県岡山市出身!関西(かんぜい)高校入学後ラグビーと出会い、そのままラグビーに没頭!高校3年時にはラグビー部主将を務め~帝京大学でもラグビー部に在籍。息子も帝京大学ラグビー部に所属、史上初の親子部員。今でも足しげくグラウンドに足を運び、年間約120試合観戦している。

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