高校ラグビー全国大会準決勝 TV観戦記

公開日: : 最終更新日:2017/01/12 ジチョー人見誠, ラグビー, ラグビー昔話, 昭和のラグビー, 高校ラグビー

 

“目指せ花園” を合言葉に全国の都道府県予選を勝ち抜いた代表校が集い、東大阪市の花園ラグビー場で開催される全国高等学校ラグビーフットボール大会も今回が第96回!私の在学中の時が第62~64回でしたので、もうそこから30年以上が経過してるってことですね。私がおっさんになるのも当然ですね(笑)

さてこの高校ラグビー全国大会ですが、冬休み期間中に開催する大会なので、スケジュールは超ミチミチ、選手にとっては過酷極まりない大会なのです。なんたって1回戦が12月27,28日、2回戦⇒12月30日、3回戦⇒1月1日、準々決勝⇒1月3日、準決勝⇒1月5日、決勝⇒1月7日と、1日おきに計5~6試合をこなさねばならないのですから。

各都道府県予選が1週間に1試合しか行われないことを考えれば、異常としか言いようがありません。昨年は確か選手の健康に配慮して準決勝と決勝の日程のみ少しゆとりを持たせたはずですが、それがわずか1年で元通りのスケジュールに戻されてしまいました。まあ予算や学校行事との兼ね合いなんでしょうが、こんな過酷なスケジュールで試合を立て続けにやってケガ人を出すなという方が無理な話ですよね。事故防止の観点からも、もうちょっと配慮してあげてほしいと切に願っています。

話を戻しますとこの全国大会、北海道から2校、東京都から2校、大阪府から2校プラス開催県枠でもう1校、それ以外の府県から1校の合計51校がトーナメントで優勝を争うのですが、ノーシード校は1回戦から、シード校は2回戦からの出場となります。シード校にはAシード(3校)とBシード(10校)があり、Bシード校は初戦の2回戦では必ずノーシード校との対戦、Aシード校は3回戦までノーシード校との対戦となる優遇措置があります。

ではこのシード校はどうやって決められるのかと言えば、協会の方々が今季のこれまでの主要大会での成績や戦い方などを勘案し振り分けるのですが、この評価は毎回ビックリするくらい的確です。もちろんまれにAシード校が初戦敗退しちゃったりという番狂わせもゼロではないのですが、ほぼ大きな番狂わせは起きません。今年もベスト4に残ったのはAシードの東福岡(福岡)、御所実業(奈良)、桐蔭学園(神奈川)の3校ですからね!そして残る1校はBシードの中でも前年度優勝の東海大仰星(大阪第1)です。つまりラグビーとは強いところが勝つ、極めて番狂わせの少ない競技であるということが言えます。私がこのブログで岡山県のラグビーがなかなか盛り上がらない事情について色々と書いてますが、勝ち残ってるところは全て逆にラグビーがとっても盛んな地域です。

その中で昨日、準決勝2試合が行われました。仕事の都合上、現地観戦は出来ませんのでTVでの録画観戦です。個人的には競技場で全体の動きを俯瞰的視点で観ながらでないとなかなか観戦記は書けないので、ざっくりと表面的なことだけ触れておきます。

[第1試合]

○東福岡 25(前半8-19/後半17-5)24 御所実業●

毎年、全国優勝するようなチームでも福岡県予選だけはシビれるような僅差となることで有名ですが、こと今回に関しては準決勝「東福岡99-0筑紫」、決勝「東福岡85-0東海大福岡」とぶっちぎりの圧勝で花園へ乗り込んで来た絶対王者・東福岡!全国大会に入ってからも2回戦「東福岡139-0浜松工業(静岡)」、3回戦「東福岡91-0松山聖陵(愛媛)」とあり得ない強さで爆走して来ましたが、準々決勝では京都成章の激しいタックルに大苦戦、「東福岡28-22京都成章」と初めて僅差の戦いとなりました。

そしてその2日後の準決勝がこのカード!前々回大会の決勝戦カードと同一です。両校とも双方ともFW&BKどちらでも仕掛けられて得点出来る、それでいてディフェンスが鬼のように堅い!決勝戦で両校の対戦を観たかったなぁ!

そんなバランスの良いチームであるはずの御所実業がこの日は、徹底的にFWでのモール戦を挑みます。ご存じの通り高校生のスクラムは1.5mまでしか押せませんので、スクラム単体で得点することは出来ませんが、スクラムと同じ姿勢で押し込みなおかつBKまで参加することの出来、それでいて動き続けてる限りどこまでも押して良いモールは、とっても有効な得点ツール!万能型の東福岡ディフェンスを崩すにはここしかないという判断だったんでしょうね。

前半風上の御所はキックを有効に使い敵陣に入ると徹底的にそのモールにこだわり、それで3トライをもぎ取ります!でも、後半風下で東福岡の逆襲に備えるためには1本でも多く余分に取っておきたかったところだと思うんですが、前半のラストプレーで4たびモールでのトライを取ろうとするも東のディフェンスが踏ん張り得点ならず。ここを取り切れなかったことが試合結果に大きな影響を及ぼします。

後半に入り東福岡が落ち着きを取り戻し破壊力満点のアタックを繰り出し始めますが、その圧力にやられたのか御所は安易なキックなど消極的と言うかかわすようなプレーが目立ち始めます。そうすると東福岡へ攻撃権を与えるだけなので、逆に東福岡は縦横無尽な攻撃を浴びせかけるだけとなり、後半に3トライをあげ大逆転に成功!

最後の最後に御所も東福岡陣内で20フェーズ以上ノーミスで攻め続けましたが、ノーミスで攻め続けた御所もお見事ならノーペナ(反則なし)で守り切った東福岡はもっとお見事!本当にレベルの高い両校の文字通り死闘に、心から拍手です♪

 

[第2試合]

○東海大仰星 29(前半7-14/後半22-7)21 桐蔭学園●

こちらの試合は時間の関係でゆっくりとは観れてなかったんで、申し訳ありませんがペラペラの内容しか語れないんですが・・・東海大仰星も桐蔭学園も高校屈指の展開力を誇るチーム。左右に大きく展開しディフェンスのギャップを見つけ(作り出し)、的確にそこを突いてフィニッシュする!本当にほれぼれするような大人のチームです。ちなみに昨年の決勝戦がこの東海大仰星vs桐蔭学園で、東海大仰星が勝利し優勝しています。でも今年は桐蔭学園がAシードで東海大仰星はBシード!桐蔭が格上という立場での再戦です。

そんな両校がとった戦術は文字通り真っ向勝負!相手を見て戦術を変えるのではなく自分たちの強みを存分に出し切ってねじ伏せる、そんな意地と意地がぶつかり合ったゲームだったように思います。戦い方は1試合目よりもBKの展開力がより鮮明に出てたように思うのですが、でもゲームのポイントはやはり風上、風下の時にどう戦うのかどう守るのかだったんだと思うんです。桐蔭学園は風上の前半、終始優勢に戦いながら2トライしかあげられませんでした。TVで観る限りかなり風は強かったようなので、ある意味東海大仰星の勝因は、あの風下の前半をわずか7点差でしのぎ切れたことかも知れませんね。

桐蔭学園の2トライをあげた選手のお父さんは私と大学時代にチームメイトだったり、東海大仰星のトライゲッターが昭和のラグビー界で知らない人のいない超怪物選手のご子息だったり、いろんなところで人間関係があったりするのもまた面白いところ。今年こそは桐蔭学園に悲願の単独優勝を成し遂げて欲しかったけど、今年もあと一歩届きませんでしたね。

そんなわけで決勝戦のカードは明日「東福岡vs東海大仰星」ということになりました。またハイレベルの素晴らしい戦いを見せてくれることでしょう!明日も夜までみっちり仕事なので、夜にでもゆっくり録画を観戦したいと思います。

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ジチョー人見 誠

ジチョー人見 誠

パチンコ業界一筋30年、都内パチンコ店の営業責任者の50歳!岡山県岡山市出身!関西(かんぜい)高校入学後ラグビーと出会い、そのままラグビーに没頭!高校3年時にはラグビー部主将を務め~帝京大学でもラグビー部に在籍。息子も帝京大学ラグビー部に所属、史上初の親子部員。今でも足しげくグラウンドに足を運び、年間約120試合観戦している。

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