第55回大学選手権3回戦「流通経済大学vs福岡工業大学」

試合結果

2018年(平成30年)12月16日(日)12:05キックオフ

於:熊谷ラグビー場Aグラウンド

第55回全国大学ラグビーフットボール選手権大会 3回戦

○流通経済大学[関東リーグ戦3位] 63(前半36-5/後半27-21)26 福岡工業大学[2回戦勝者]

 

得点経過(前半)

前半3分 ハイパントのこぼれ球をキャッチした福工大が連続攻撃で攻め込むと流経大がペナルティー~福工大はタッチキックからラインアウトを選択

前半5分 福工大は敵陣G前ラインアウトからBKも参加しモールを押し込むが、グラウンディングは出来ず5mスクラムへ

前半6分 流経G前での福工大ボール5mスクラムを流経大が激しく押し込みスティールに成功~自陣G前から素早くカウンターを仕掛ける

~前半8分 流経大は自陣G前からカウンター~連続攻撃でフェーズを重ね一気に敵陣G前へ迫り左展開~10山上のキックパスを11韓がインゴールで押さえ先制T,11韓G「流経大7-0福工大」

前半11分 流経大は敵陣G前ラインアウトからモールを押し込み3平良がT,11韓G×「流経大12-0福工大」

前半16分 福工大が自陣でのハードタックルからターンオーバーに成功~素早くカウンターから左展開でビッグゲイン~左右に連続展開で一気に敵陣深くまで攻め込むが、流経大はボールをもぎ取り再ターンオーバー

~前半16分 流経大は自陣でターンオーバーから素早く右展開9北原~10山上~11韓~7中村へリターンパス~14中根でT,11韓G「流経大19-0福工大」

前半21分 福工大は敵陣ラインアウトから左展開~8ソセフォがタテ~素早く右ブラインドを突き1古賀~8ソセフォ~6シオエリがピックゴーでそのままT,8ソセフォG×「流経大19-5福工大」

前半23分 福工大が自陣からキック~流経大10山上が好カウンターでビッグゲイン~13ビリヤメがトライ目前に迫るがノックオン

前半27分 流経大は敵陣ラインアウトからモールを押し込み右展開~キックパスをキャッチした14中根がT,11韓G×「流経大24-5福工大」

前半32分 流経大は敵陣G前5mスクラムを押し込み8積がT,11韓G×「流経大29-5福工大」

前半38分 流経大が連続攻撃で敵陣深くへ攻め込むがノックオン

前半40分 福工大のキックを流経大は自陣からカウンター~連続攻撃から左展開~13ビリヤメがタテを突き抜け出すとそのまま走り切りT,11韓G「流経大36-5福工大」ここでハーフタイム

 

得点経過(後半)

後半2分 福工大はハーフウェー付近で得たフリーキックから左展開~連続攻撃~右展開から10香山がゴロパント~流経大がファンブルしたボールを福工大14帆足がキャッチしそのままT,8ソセフォG「流経大36-12福工大」

後半5分 福工大が抜け出しトライ目前も敵陣G前でノックオン

後半5分 流経大は自陣G前でのマイボールスクラムからボールアウトもノックオン

後半7分 福工大は敵陣G前5mスクラムから8単~連続攻撃~流経大がターンオーバーも福工大が再ターンオーバーし連続攻撃~左展開で10香山がT,8ソセフォG「流経大36-19福工大」

後半15分 福工大がカウンターから左展開も流経大14中根がインターセプトしそのまま約40m独走T,11韓G「流経大43-19福工大」

後半25分 福工大は敵陣ラインアウトから右展開~6シオエリがタテ突破~オフロードパスを受けた8ソセフォが強引にT,8ソセフォG「流経大43-26福工大」

後半30分 流経大は敵陣G前ラインアウトからモールを押し込みそのままトライかと思われたがノックオン

後半31分 流経大は右展開からキックパス~23イノケがキャッチしそのままT,12平井G×「流経大48-26福工大」

後半35分 流経大は敵陣G前ラインアウトからモールを押し込み8積がT,11韓G×「流経大53-26福工大」

後半37分 リスタートキックオフから流経大が左展開~15桑江がパスダミーで抜け出し~11韓~最後は21古川がT,11韓G×「流経大58-26福工大」

後半39分 リスタートキックオフから流経大は左右に連続展開~右展開で23イノケが右隅へT,13ビリヤメG×「流経大63-26福工大」ここでノーサイド

※観戦者が “そう見えた“ 通りに書いてる “非公式記録“ ですので、名前等の間違いやルール解釈ミス等があってもご容赦ください(笑)

 

この試合の注目ポイント

熊谷ラグビー場で行われたこの試合、勝った方が準々決勝で帝京大学と対戦することとなります。

大学選手権が今のフォーマットになってからは、関東対抗戦1位と準々決勝で戦うのが「関東リーグ戦3位vs2回戦勝者」ということになっています。

ちなみに昨年は3回戦「流通経済大学(関東リーグ戦3位)vs朝日大学(2回戦・朝日大vs福岡大の勝者)」という対戦となり、勝利した流経大が準々決勝で帝京大と対戦しています。

近年は2回戦を突破するのは朝日大学ってイメージでしたが、今年は福岡工業大がその朝日大を破り見事3回戦進出を果たしました。

高校ラグビー界においては東福岡高校を筆頭に佐賀工業や大分舞鶴など全国トップクラスの有力校を多数要する九州地区ですが、有力選手は関東や関西の大学に進学するパターンが多いですし全国トップクラスのチームと日常的に試合を組むこともままならないので、九州の大学は強化がなかなか難しいはずです。そんな厳しい環境を乗り越えての3回戦進出に心から拍手です。

ところでその福工大にトンガ人留学生が複数所属していることを大学選手権に出場が決まった後のネット記事で初めて知ったのですが、メンバー表を見てみると2名とも目黒学院高校OBだったんですね。東京都の高校ラグビーはけっこうな頻度で観に行きますし、よくよく見れば2人とも見覚えがありました。

彼らの加入は福工大にとっても大きかったでしょうね。留学生を受け入れることの効果は単純に戦力がアップすることよりもむしろ、彼らと日常的にコンタクトプレーを繰り返すことにより他の日本人選手たちのフィジカル面での強度が上がる効果が大きいんですよね。

流経大にももちろん破壊力抜群の留学生選手がいますのでそこの部分は相討ちとして、大多数のその他日本人選手がどれくらいのパフォーマンスを見せ食らいついていけるのか、そのあたりが注目ポイントだったと思います。

 

観戦記

前半試合開始早々、まず最初に得点のチャンスを得たのは福工大。福工大は敵陣深くでペナルティーを得るとショットは狙わずラインアウトからモールを組むと、BK選手が複数モールに参加して強引にトライを取りに行きます。これは準備していたプレーでしょうし事実しっかりとインゴールまで押し込みましたが、バインドが割れてしまったことでボールの下に入り込まれグラウンディング出来ませんでした。

その結果、5mスクラムを押し込まれスティールを許すと、逆に流経大がそこからカウンターで一気に攻め込みそのまま先制トライ。流経大は約100mのカウンター攻撃をつなぎノーミスでトライ。お見事でした。

そしてその3分後には流経大がラインアウトモールを押し込み連続トライ。

福工大はトンガ人留学生もその他日本人のBKプレーヤーも随所に好プレーを見せ縦横無尽に走り回っていましたが、いかんせんFW力に関しては埋めようのない差がありましたね。流経大は試合が停滞するとFW勝負に立ち返れば良いので、組み立てやすかっただろうなと感じました。

ただBKの展開力に関しては福工大も十分に力があり、試合内容としては見応えがありました。特に後半の最初20分は完全に福工大タイム。前半31点差での折り返しでしたが、一時は17点差まで追い上げましたからね。

でも流経大は慌てることなく徐々に自分の方へ流れを引き寄せ、最終的には完勝で準々決勝進出を決めました。このチーム、特に特定の選手や特定のプレーに固執することなくバリエーション豊かな攻撃パターンでトライを重ねて行っています。プレーの引き出しが多いんですよね。だから観る方も楽しめるし、とても魅力的なプレースタイルですね。

逆に流経大のディフェンスには色々と課題がありました。特に素早くワイドに展開されるとマークにほころびが出来、ギャップが出来やすい。このあたりを帝京大の高速BKはしっかりと狙って来るでしょうから、それにどう対処していくか!?

あとFWに関しても、準々決勝以降でFWが弱いチームは基本的にいないのでFW戦だけで優位に立てることはないでしょうから、FWが互角または劣勢の時にどうやって打開していくのか!?

そのあたりの流経大の戦術を注目して帝京大との試合を見守りたいと思います。

あくまでも100% “観戦者の私見” ですので、「それは違う!」と思ってもクレームはご遠慮ください(笑)

 

出場メンバー

[流通経済大学]

1 藤田 紘輔[3]流経大柏175cm/110kg

2 林 隆伍[3]流経大柏171cm/97kg

3 平良 竜太郎[4]宮古180cm/117kg

④ 山川 遼人[4]尾道176cm/96kg

5 津嘉山 廉人[2]流経大柏185cm/110kg

6 タマ・カペネ[1]スコッツカレッジ187cm/93kg

7 中村 龍太郎[4]熊本西176cm/92kg

8 積 賢佑[3]熊本西177cm/98kg

9 北原 夢馬[4]福工大付属城東165cm/65kg

10 山上 大治[4]興国171cm/76kg

11 韓 尊文[4]大阪朝鮮184cm/92kg

12 平井 継之助[4]流経大柏174cm/84kg

13 ビリヤメ・タヤカワ[2]ケルトンボーイズ183cm/93kg

14 中根 稜登[2]田奈171cm/88kg

15 桑江 淳太郎[4]コザ175cm/83kg

[リザーブ]

16 小川 寛大[2]伏見工業178cm/100kg

17 松田 一真[2]常翔学園169cm/92kg

18 井上 雄太[3]遠軽176cm/120kg

19 サリミ 緒己人[3]京都成章177cm/104kg

20 川瀬 湧大[4]若狭180cm/94kg

21 古川 晃平[2]和歌山工業164cm/74kg

22 林 宣樹[4]関西創価171cm/87kg

23 イノケ・ブルア[1]スバグラマー175cm/89kg

 

[福岡工業大学]

1 古賀 宏多[3]浮羽究真館177cm/106kg

2 徳永 昇汰[4]熊本西175cm/110kg

3 松下 佳弘[4]延岡工業186cm/111kg

4 増田 一樹[1]東海大付属福岡184cm/93kg

5 久保田 涼太[2]福岡工業184cm/102kg

6 シオエリ・ヴァカラヒ[1]目黒学院180cm/108kg

7 三苫 龍成[3]福岡工業177cm/88kg

8 ソセフォ・ファカタヴァ[3]目黒学院186cm/113kg

9 前原 令貴[4]荒尾166cm/72kg

10 香山 海渡[2]福岡工業171cm/71kg

11 辻 翔太[4]日大藤沢168cm/70kg

12 平山 真也[1]東福岡176cm/84kg

13 鶴久 将敬[3]福工大付属城東180cm/88kg

14 帆足 海星[4]荒尾175cm/75kg

⑮ 佐竹 克基[4]東福岡171cm/67kg

[リザーブ]

16 渡部 将成[3]長崎海星163cm/89kg

17 瀬川 裕大[3]長崎南山171cm/87kg

18 荒木 諒太[3]長崎南山172cm/98kg

19 堀内 颯太[3]福工大付属城東182cm/97kg

20 徳重 太陽[4]大口169cm/88kg

21 大野 裕斗[4]高鍋165cm/60kg

22 上松 弘明[4]福岡舞鶴168cm/73kg

23 中島 卓[3]龍谷168cm/73kg

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ジチョー人見 誠

ジチョー人見 誠

パチンコ業界一筋30年、都内パチンコ店の営業責任者の50歳!岡山県岡山市出身!関西(かんぜい)高校入学後ラグビーと出会い、そのままラグビーに没頭!高校3年時にはラグビー部主将を務め~帝京大学でもラグビー部に在籍。息子も帝京大学ラグビー部に所属、史上初の親子部員。今でも足しげくグラウンドに足を運び、年間約120試合観戦している。

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