関東大学ジュニア選手権「帝京大学vs東海大学」観戦記

試合結果

2018年(平成30年)10月14日(日)13:00キックオフ

於:東海大学湘南グラウンド

関東大学ジュニア選手権カテゴリー1 第3節

○帝京大学 21(前半7-0/後半14-17)17 東海大学

 

得点経過(前半)

前半2分 ハーフウェー付近東海ボールでファーストスクラム〜東海大がコラプシングを取られる

前半4分 帝京ボールでの2度目のスクラムは帝京1番側が押し込みながら安定してボールアウト

前半13分 帝京大は敵陣でペナルティーを得ると速攻〜連続攻撃で敵陣深くへ入るとほぼ正面で東海大がオフサイド〜帝京大はスクラムを選択

前半16分 帝京大は敵陣G前スクラムから連続攻撃〜FWゴリゴリ〜東海大がペナルティー〜帝京大は再びスクラムを選択

前半17分 東海G前での帝京ボールスクラムが崩れるが、 レフェリーの判定は帝京のコラプシング

前半26分 帝京大は敵陣での連続攻撃〜ひたすらFWにこだわりFWゴリゴリでフェーズを重ね最後は6和崎が先制T,10押川G「帝京大7-0東海大」

前半32分 帝京大はハーフウェー付近での好ディフェンスから12新井がボールをもぎ取りカウンター〜9北林が抜け出し14平坂海へのラストパスが通ればトライだったが、パスが流れタッチへ出る

前半34分 帝京大はラインアウトクイックスローイングから連続攻撃で敵陣深くへ攻め込むが、レフェリーの判定は帝京のオブストラクション

 

得点経過(後半)

後半2分 東海大は敵陣G前ラインアウトからFWゴリゴリでG前に迫るも、ノットリリース

後半8分 帝京大 選手交代 9北林→21吉川

後半11分 東海大のキックを帝京がカウンター〜左展開で13吉本が好ゲイン〜右展開で7申が抜け出しT,10押川G「帝京大14-0東海大」

後半18分 東海大が連続攻撃でフェーズを重ねながら敵陣深くへ攻め込みFWゴリゴリでアドバンテージを得ると右展開〜22塚野がT,22塚野G×「帝京大14-5東海大」

後半19分 帝京大選手交代 10押川→22龍野

後半23分 東海のアタックを帝京22龍野がジャッカルからターンオーバーに成功〜2文がゲイン〜11亀井がピックゴーで抜け出しそのままT,22龍野G「帝京大21-7東海大」

後半26分 リスタートキックオフを東海大がゲットすると右展開でそのままT,G「帝京大21-12東海大」

後半27分 帝京大選手交代 8中野→20矢澤

後半37分 東海大は敵陣G前ラインアウトモール〜FWが抜け出しT,23G×「帝京大21-17東海大」

後半38分 帝京大選手交代 12新井→23大内

後半40分 帝京大選手交代 3當眞→18趙

※観戦者が “そう見えた“ 通りに書いてる “非公式記録“ ですので、名前等の間違いやルール解釈ミス等があってもご容赦ください(笑)

 

この試合の見どころ

ジュニア選手権は簡単に言えば2軍選手の公式戦ですが、それでも出場するのはほぼファーストジャージを着てAマッチに出場できるレベルの選手たちばかりであり、試合のレベルはとても高いです。

元々はAチームなのに負傷等で戦列復帰した選手が実戦経験を積む場であったり、ほぼAチームの実力がありながら首脳陣からは何かが足りないという評価の選手がアピールする場であったり、ずっと3~4軍だった選手が努力に努力を重ねて掴み取った場であったり、登録メンバー23名×2チームで46名の出場選手ひとりひとりにそれぞれ46個の物語があるんですね。

選手たちはもちろんチーム一丸となってジュニア選手権優勝を目指すのですが、その上で個々の選手も自分の活躍を首脳陣に認めさせAチームに昇格したいとの野望を持って出場するので、プレーが本当に激しいし熱戦となるのです。対抗戦・リーグ戦の枠を超えて編成されているので実力が拮抗しクロスゲームとなる場合が多いのもジュニア選手権の特徴です。

今年のジュニア選手権で帝京大は既に明治大に敗戦を喫していますが、その明治は慶應義塾大に敗れており、その慶應義塾大も東海大に敗れているという、近年まれにみる4すくみの大混戦となっています。

東海大は毎年ブレずにフィジカルナンバーワンのチームを作り続けるチーム。なので1人1人がとても強いんですね。あまり複雑なプレーをするのではなく、シンプルに真っ向勝負で相手を蹴散らしていくという感じですかね。もちろんスクラムへのこだわりはすごく、近年常に大学トップクラスの強力FWを有しています。

対する帝京大も元々スクラムを中心としたFW力が最大の武器というチームでしたが、連覇を重ねチームを進化させていく過程の中で少しスクラム強化をおざなりにした時期があり、そこに付け込んで来るチームが増え思わぬウイークポイントとなってしまっていました。なので特に昨年あたりからスクラムの再強化に取り組み、現在のFW力は飛躍的に高まっています。

つまり絶対にスクラムでは負けられないチーム同士の意地と意地がぶつかるガチンコ対決というわけです。もちろんBKを軽視しているわけではありませんよ(笑)BKはどちらも才能集団なので、わずかなスキをついて簡単に得点をあげられる能力があります。

 

観戦記

前半2分、いきなり東海大ボールでファーストスクラムが組まれましたが、帝京3番當眞琢選手が組み勝った状態で崩れたため東海大がコラプシングを取られました。

その2分後、2度目のスクラムは帝京ボール。1番清水岳選手側が前に押し込みながら安定してボールを出します。つまり前半開始早々2本のスクラムで帝京FWは完全に主導権を握りました。

もちろんスクラムワークには色んな要素がありレフェリーの見方もありますので、これだけで一概にどちらが強いと断定できるものではないのですが、東海大からすればまずこのスクラムで圧倒し流れを呼び込みたかったと思うので、そうさせなかった帝京大のフロントロー(清水、文、當眞)の奮闘がまず帝京大に流れを引き寄せる大きな原動力となりました。

ただ試合全般を通し東海大の気迫あふれるディフェンスが素晴らしく、帝京大は思うように主導権を握れませんでしたね。東海大はかなり思い切って前へ飛び出し激しく突き刺さっていましたので、帝京大は思うようにスペースが使えず、またペナルティの数もかなり多くなってしまいました。

逆に帝京大のディフェンスも素晴らしく、東海大の強いランナーのタテ突破に対し帝京大は足首に絡みつくような低く厳しいタックルで応戦。双方の身体を張った好ディフェンスのおかげで引き締まったロースコアの好ゲームとなりました。

それでも後半23分、帝京大がSO龍野光太朗選手のジャッカルからカウンターを仕掛け、WTB亀井康平選手の好判断からのトライで21-7と引き離しここで勝負ありかなと思ったのですが、東海大は全くあきらめることなく最後まで激しいプレーで帝京を攻め立て、後半38分にはついに4点差と迫ります。更にロスタイムに入っても猛攻を続けましたが、あと一歩及ばず帝京大が逃げ切りました。

試合終了後、東海大の選手が複数悔し涙を流していましたが、それだけこの試合にかける思いが強かったということなのでしょうね。

双方とも死力を出し尽くしての大熱戦、本当にナイスゲームでした。

そう言えば帝京大の選手起用!前節の明治とのジュニア戦でSOを務めていた矢澤蒼選手が20番というリザーブ番号に入っていたのですが、この番号は基本的にFW第3列のリザーブ選手がつける番号なんですね。なのでどういう使い方をするのか注目してみていたのですが・・・なんとナンバーエイト中野光基選手との交代でFW選手として出場!!最後の苦しい時間帯も他のFW選手と共にラックサイドでひたすら繰り返しタックルに入っていました。

前節が10番で出場したのに、この試合はFWで出場した矢澤蒼選手

矢澤選手はこの後のCマッチでもLO(ロック)として出場していましたが、確かに長身選手揃いのLOの中でもトップクラスの高さですし、ありと言えばありですよね(笑)少なくとも現時点で大学ラグビー界において、“最も走力があり、最もキック力があり、プレスキッカーも務められるロック” であることは間違いありません(笑)シーズンが深まって以降、どんな形で絡んで来るのか要注目です♪

あくまでも100% “観戦者の私見” ですので、「それは違う!」と思ってもクレームはご遠慮ください(笑)

 

出場メンバー

[帝京大学]

1 清水 岳(シミズ ガク)[2]大阪桐蔭174cm/103kg

2 文 相太(ムン サンテ)[3]東京朝鮮182cm/98kg

3 當眞 琢(トウマ タク)[4]コザ182cm/120kg

⇒18 趙 雄真(チョウ ヨンジン)[4]後半40分

4 久保 克斗(クボ カツト)[2]國學院栃木191cm/99kg

5 野田 響(ノダ ヒビキ)[2]荒尾187cm/107kg

6 和崎 慶一(ワサキ ケイイチ)[4]明和県央178cm/95kg

7 申 賢志(シン ヒョンジ)[4]大阪朝鮮175cm/97kg

8 中野 光基(ナカノ コウキ)[1]大阪桐蔭180cm/105kg

⇒20 矢澤 蒼(ヤザワ アオイ)[4]後半27分

⑨ 北林 賢悟(キタバヤシ ケンゴ)[4]常翔啓光学園165cm/77kg

⇒21 吉川 浩貴(ヨシカワ コウキ)[4]後半8分

10 押川 敦治(オシカワ アツシ)[1]京都成章172cm/80kg

⇒22 龍野 光太朗(タツノ コウタロウ)[2]後半19分

11 亀井 康平(カメイ コウヘイ)[3]摂津176cm/75kg

12 新井 翼(アライ ツバサ)[3]流通経済大柏175cm/85kg

⇒23 大内 空(オオウチ ソラ)[4]後半38分

13 吉本 淳之助(ヨシモト ジュンノスケ)[3]東筑171cm/80kg

14 平坂 海人(ヒラサカ カイト)[2]日向176cm/82kg

15 井上 亮(イノウエ リョウ)[3]高鍋175cm/85kg

[リザーブ]

16 北 隼人(キタ ハヤト)[3]筑紫178cm/105kg

17 大久保 幸弘(オオクボ ユキヒロ)[4]三好176cm/110kg

18 趙 雄真(チョウ ヨンジン)[4]東京朝鮮172cm/110kg

19 本山 尊(モトヤマ タケル)[3]大分東明191cm/108kg

20 矢澤 蒼(ヤザワ アオイ)[4]御所実業192cm/98kg

21 吉川 浩貴(ヨシカワ コウキ)[4]御所実業168cm/72kg

22 龍野 光太朗(タツノ コウタロウ)[2]佐賀工業170cm/74kg

23 大内 空(オオウチ ソラ)[4]佐野日大177cm/84kg

※大学が発表したものを転記してますが、実際の出場選手と異なってる場合があります。

 

[東海大学]

1 今津 紳吾[4]日大藤沢180cm/110kg

2 新井 望友[3]深谷170cm/92kg

3 古瀬 凛之佑[4]東海大第五176cm/115kg

4 王野 尚希[4]東海大相模175cm/98kg

5 横井 隼[3]石見智翠館180cm/101kg

6 宮崎 大輝[3]長崎南山170cm/88kg

7 ジョーンズ・リチャード剛[1]伏見工業175cm/88kg

8 吉田 大亮[2]東海大仰星186cm/97kg

9 中村 友哉[2]伏見工業162cm/70kg

10 猪腰 風太[4]東海大相模168cm/76kg

11 清水 隆太郎[4]桐蔭学園178cm/91kg

12 小野木 晃英[3]大産大附属170cm/83kg

13 坪田 祥太朗[3]長崎北陽台178cm/88kg

14 平尾 充識[4]早稲田摂陵178cm/90kg

15 千葉 真之亮[1]仙台育英173cm/71kg

[リザーブ]

16 高北 卓弥[3]桐蔭学園173cm/115kg

17 前本 健太[3]荒尾168cm/94kg

18 前田 翔[1]東海大仰星180cm/110kg

19 田中 一匡[3]東海大仰星175cm/88kg

20 河野 大地[3]東海大仰星175cm/92kg

21 丹羽 桃太郎[1]ハミルトンボーイズ165cm/75kg

22 塚野 武[3]京都成章180cm/92kg

23 本田 佳人[4]大分雄城台180cm/88kg

 

関東大学ジュニア選手権カテゴリー1 10/14(日)時点の暫定順位

1位 明治大学 勝ち点10 2勝1敗

2位 帝京大学 勝ち点10 2勝1敗

3位 慶應義塾大学 勝ち点9 2勝1敗

4位 東海大学 勝ち点6 1勝1敗

5位 流通経済大学 勝ち点1 0勝3敗

※ジュニア選手権の順位決定方法

<リーグ戦>
各カテゴリー内の順位は、勝ち点の合計により決定する。
1.順位の決定にあたり、勝ち点制を採用する。全試合終了時点で、勝ち点の多い順に順位決定を行なう。
2.各試合の勝ち点は、勝ち4点、引き分け2点、負け・棄権0点とする。棄権されたチームには4点を与える。
3.ボーナス点として以下の勝ち点を与える。
(1)負けても7点差以内ならば、勝ち点1を追加
(2)勝敗に関係なく、4トライ以上獲得したチームに、勝ち点1を追加
4.全試合終了時点で勝ち点が同じ場合、次の各号の順序により順位を決定する。
(1)当該チーム同士の試合で、勝っているチームを上位とする。
(2)特に三すくみのケースでは、次の(3)以下の順序により、決定する。
   但し、その過程で1チームの順位が確定した時点で、残りのチームの順位は(1)に戻るものとする。
(3)リーグ戦全試合の総トライ数の多いチームを上位とする
(4)リーグ戦全試合トライ後のゴール数の多いチームを上位とする
(5)当該チームで抽選を実施
  (3)、(4)において、不戦勝などの理由で対象試合数が少ない場合は、並んだチームと不戦敗があるチームとの対戦をすべて除く。
5.全試合終了時点で最も勝ち点の多いチームを1位とし、別途定める「表彰懲罰規程」により表彰する。

<決勝トーナメント>
1.得点の多いチームを勝者とする
2.同点の場合は、以下の順序により勝者を決定する。
(1)トライ数の多いチーム
(2)トライ後のゴール数の多いチーム
(3)抽選
3.ただし、決勝戦において同点の場合は、両者優勝とする。

<プレーオフ・入替戦>
1.プレーオフで同点の場合には、リーグ戦上位チームを勝者とする。
2.入替戦で同点の場合には、上位カテゴリー所属チームが上位カテゴリーに残留する。

Aチームの小畑健太郎選手(4年)がこの試合でタッチジャッジを務めていました。レギュラーの4年生が雑用を積極的に請け負うのは素晴らしいですね!

 

この日グラウンドで会ったラグビー仲間たち

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ジチョー人見 誠

ジチョー人見 誠

パチンコ業界一筋30年、都内パチンコ店の営業責任者の50歳!岡山県岡山市出身!関西(かんぜい)高校入学後ラグビーと出会い、そのままラグビーに没頭!高校3年時にはラグビー部主将を務め~帝京大学でもラグビー部に在籍。息子も帝京大学ラグビー部に所属、史上初の親子部員。今でも足しげくグラウンドに足を運び、年間約120試合観戦している。

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