高校ラグビー関東スーパーリーグ「桐蔭学園vs流通経済大柏」観戦記
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ジチョー人見誠, ラグビー, ラグビーからの気づき, 高校ラグビー
試合結果
2018年(平成30年)10月8日(月・祝)10:10キックオフ
於:富士緑の休暇村
関東スーパーリーグファイナルステージ
○桐蔭学園 21(前半21-7/後半0-7)14 流通経済大柏●
得点経過(前半)
前半12分 桐蔭学園は連続攻撃から14が抜け出し先制T,10G「桐蔭学園7-0流経大柏」
前半19分 流経大柏は敵陣G前スクラムから連続攻撃~右展開で8が抜け出しT,13G「桐蔭学園7-7流経大柏」
前半22分 桐蔭学園は自陣からFWのゲインで攻め上がると、FWゴリゴリで2がT,10G「桐蔭学園14-7流経大柏」
前半26分 流経大柏は敵陣G前ラインアウトからモール~FWゴリゴリもノットリリースを犯す
前半29分 桐蔭学園は敵陣ラインアウトから左展開で25が抜け出しT,10G「桐蔭学園21-7流経大柏」
得点経過(後半)
後半5分 流経大柏はスクラムから連続攻撃で9が抜け出しそのままT,13G「桐蔭学園21-14流経大柏」
その後は双方決め手を欠き、膠着状態に
後半29分 流経大柏がチャンスをつかみ敵陣G前へ迫るがノックオン
※観戦者が “そう見えた“ 通りに書いてる “非公式記録“ ですので、名前等の間違いやルール解釈ミス等があってもご容赦ください(笑)
関東スーパーリーグとは!?
高校ラグビーの関東スーパーリーグとは、関東圏の有力高校が各都県で1~2校ずつ集まり、緊張感のある公式戦を行うことによりお互いのレベルを高めようじゃないかという趣旨で行われている大会です。
地域によってはエリア内に切磋琢磨できる実力校が少なく、県内で緊張感のある試合がほぼ組めないなんてところもあるのが実情ですからね。
元々の参加校の中から諸般の事情により離脱した高校もあり、逆に加盟した高校もありで、現在は下記11校という編成です。
[茨城県]茗渓学園、清真学園 [栃木県]國學院栃木 [群馬県]明和県央、東京農大二 [埼玉県]県立深谷 [東京都]國學院久我山、東京、大東大一 [神奈川]桐蔭学園 [山梨]都留興譲館
強化の趣旨からすれば、近年成長著しい昌平(埼玉)、佐野日大(栃木)、東海大相模(神奈川)辺りには是非加盟してもらった方がいいんじゃないかと思ったりしてますが、まあ色々と事情があるんでしょうね。
基本的に春シーズンに行うファーストステージと秋シーズンに行うセカンドステージに分かれていて、近年はセカンドステージ最後に行われる順位決定戦を “ファイナルステージ” と呼び、関東圏の巨大な施設へ一泊で各校が集結するんですよね。
ほんで初日にB,Cマッチを行い、夜には各校が交流するファンクションを行い、そして最終日にAチームの順位決定戦をやるというスタイルが近年は定着しています。
そしてその最終戦の目玉中の目玉がこの「桐蔭学園vs流経大柏」です。ぶっちゃけこの一戦を観るためだけのために山梨まで足を運んだと言っても過言ではありません。
桐蔭学園(神奈川)vs流通経済大学柏(千葉)
桐蔭学園は近年、常に全国大会上位に定着し続けている関東ナンバーワンどころか日本でトップクラスのチームです。
今年の春の選抜「第19回全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会」では、並み居る強豪を押しのけ見事2年連続全国制覇を成し遂げていますし、6月の関東大会でも優勝しています。
ただ今年の流経大柏もとっても充実しており、春の選抜大会でベスト4、6月の関東大会で準優勝しているんですが・・・ということはつまり・・・
2月に行われた関東新人大会決勝 〇桐蔭学園 24-12 流経大柏●
4月に行われた春の選抜準決勝 〇桐蔭学園 41-7 流経大柏●
6月に行われた関東大会Aブロック決勝 〇桐蔭学園 24-19 流経大柏●
今季3度戦って、全て桐蔭学園が勝利しているんですね。でも2月・4月の対戦に比べ6月はわずか5点差まで詰め寄っていますし、力はかなり拮抗して来ているのではないかと予想したわけです。
ちなみに私ジチョー、2月・4月の試合は現地観戦しておりますが、6月は観戦しておりません。
そして7月に行われた7人制ラグビーの全国大会「アシックスカップ2018第5回全国高校7人制ラグビー大会」において流経大柏は決勝で東海大仰星を17-5で下し、悲願の全国初優勝を果たしています。
従ってかなり接戦で面白い試合になるだろうとワクワクしながら観戦に出かけたというわけです。
ちなみにどちらのチームを贔屓するとかっていうのはなくて、完全に中立・フラットな目線での観戦です。
観戦記
桐蔭学園はチームの大黒柱である9番SHの主将が不在でしたし、流経大柏も春に大活躍していた15番FBを始め複数の選手が不出場でしたので、どちらもベストメンバーではなかったと思います。
そんなこともあり特に目立って大活躍した選手というのは見当たりませんでしたので、そのぶん各選手がチームの戦術を理解してどのように動くことが出来るか、そんな視点で首脳陣も見守っていたのではないかと思うのですが・・・やはり前半に主導権を奪ったのは桐蔭学園でした。
関東新人の時も選抜大会の時もそうだったのですが、というか桐蔭学園はいつもそうなのですが、スロースターターのチームにありがちなフワッとした立ち上がりでペースをつかむまでに失点するってことが桐蔭学園は本当にないチームなんですよね。どんな相手とのどんなゲームでもやるべきことを選手たちが理解し、キックオフ直後から一気に畳みかけ、ゲームが落ち着くころにはセーフティーリードを保ってる、それが桐蔭学園の真の強みだと常々思ってるんですが、果たしてこの試合もその通りの試合運びとなりました。
前半14点差をつけて折り返した桐蔭学園に対し流経大柏もよく粘り食らいつき、最後の最後には同点トライ目前まで攻め込みましたが、最後は桐蔭学園の堅守が粘り勝ちしましたね。
桐蔭学園、正直出来はあまり良くなかったと思うのですが、それでも最後まで相手に主導権を渡さず逃げ切れる懐の深さが桐蔭学園の持ち味だし真のすごみなんでしょうね。
でも正直、関東新人や春の選抜では流経大柏が勝てそうな雰囲気はほとんどなく、むしろ良く食らいついたねくらいの雰囲気だったんですが、この試合に関してはほぼ互角と言っていいくらいがっぷり四つの試合でした。つまり流経大柏はかなり伸びているってことなんじゃないでしょうか。このぶんなら冬の花園もかなり期待できそうな気がします。
近年は関西及び九州にずっと押されまくりの関東勢ですが、今年はこの両校にがんばってもらって、ぜひ優勝旗を関東へ持ち帰ってください!応援してますよ!
あくまでも100% “観戦者の私見” ですので、「それは違う!」と思ってもクレームはご遠慮ください(笑)
この日グラウンドで会ったラグビー仲間たち

ジチョー人見 誠

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