高校ラグビー新人戦神奈川県予選決勝「桐蔭学園vs東海大相模」観戦記

公開日: : 最終更新日:2018/01/29 ジチョー人見誠, ラグビー, ラグビーからの気づき, 高校ラグビー

試合結果

2018年(平成30年)1月27日(土)14:00キックオフ

於:保土ヶ谷公園ラグビー場

高校ラグビー新人戦神奈川県予選決勝

○桐蔭学園 56(前半21-5/後半35-7)12 東海大相模

 

 得点経過(前半)

前半1分 東海大相模は素晴らしいタックルからカウンターラックでターンオーバーに成功〜ロングキックもタッチインゴールを割りチャンスを逸す

前半3分 桐蔭学園はスクラムから連続攻撃〜右展開で抜け出しトライ目前もノックオン

前半5分 桐蔭学園は9の好ゲインなどでトライ目前まで迫るが、東海大相模の好ディフェンスでノックオン

前半8分 東海大相模がハーフウェー付近ラインアウトから左展開もノックオン〜桐蔭学園15が好ゲイン〜オフロードパスを繋ぎ最後は13が先制T,10G「桐蔭学園7-0東海大相模」

前半12分 桐蔭学園はセンタースクラムから左展開〜連続攻撃〜右展開〜最後は9が抜け出しそのままT,10G「桐蔭学園14-0東海大相模」

前半19分 東海大相模が敵陣G前5mスクラムから8単〜FWゴリゴリもラックパイルアップで再度東海大相模スクラム

前半21分 東海大相模が二度目の敵陣G前5mスクラムも桐蔭学園がスティールに成功しピンチを脱す!

前半25分 東海大相模は敵陣ラインアウトから左展開で敵陣G前へ迫るとFWゴリゴリで2がT,9G×「桐蔭学園14-5東海大相模」

前半28分 桐蔭陣での相模ラインアウトが後ろへ逸れ、それをキャッチした桐蔭9が相模ディフェンスを次々とかわしながら約60m走り切りそのままT,10G「桐蔭学園21-5東海大相模」

 

 得点経過(後半)

後半1分 桐蔭学園は自陣からキックカウンター〜右展開で7が抜け出し〜14T,10G「桐蔭学園28-5東海大相模」

後半6分 桐蔭学園はハーフウェー付近スクラムから右展開〜左展開で11が抜け出しそのままT,10G「桐蔭学園35-5東海大相模」

後半10分 桐蔭学園は15の好ゲインで一気に敵陣G前へ迫り右展開でトライ目前もラストパスがスローフォワード

後半12分 桐蔭学園はハーフウェー付近ラインアウトから左展開〜左展開でタテを突いた13が抜け出しそのままT,10G「桐蔭学園42-5東海大相模」

後半16分 桐蔭学園はハーフウェー付近での連続攻撃から9が細かなステップで好ゲイン〜絶妙のパスを受けた15がそのままT,10G「桐蔭学園49-5東海大相模」

後半21分 東海大相模は敵陣G前5mスクラムから左展開〜タテを突いた13がそのままT,9G「桐蔭学園49-12東海大相模」

後半27分 桐蔭学園はハーフウェー付近でターンオーバーから素早くカウンター〜7が抜け出しそのままT,10G「桐蔭学園56-12東海大相模」

※観戦者が “そう見えた“ 通りに書いてる “非公式記録“ ですので、名前等の間違いやルール解釈ミス等があってもご容赦ください(笑)

 

観戦記

1月8日に花園の全国大会決勝が行われたなと思ったら、そのわずか3週間後には新チームでの新人戦神奈川県予選決勝。決勝のカードは神奈川の絶対王者・桐蔭学園と近年レベルアップが素晴らしく決勝の常連として定着しつつある東海大相模。

東海大相模は正月に行われた “裏花園” 今年5月GWに福岡で行われるサニックスワールドラグビーユース世界大会への出場権を賭けたトーナメントで、花園出場を果たせなかった中の並み居る強豪を次々と撃破し、2年連続で出場権を獲得しています。桐蔭学園は花園ベスト4でもちろん出場権を得ていますし、全国的に見てもレベルの高い高校同士が同一県内でしのぎを削るのはもったいなくもありますが、より全国上位へのし上がって行ける環境が整ったとも言えます。

ちなみに神奈川県予選決勝を果たした両校は、既にこの時点で関東新人大会への出場権は得ています。各都県2校ずつ×8=16校でトーナメント及び順位戦を戦い、上位5校は春休みに行われる全国選抜大会への出場権を得られるという仕組みです。1回戦は各都県の1位校vs2位校という組み合わせになりますので、まずはベスト8へ進むためには確実に優勝しておきたい、そんな位置づけの試合となります。まあ蓮●さんじゃあるまいしそもそも “2位じゃダメなんですか” みたいな選択肢はありませんけどね(笑)

さあ前フリはこれくらいにして肝心の観戦記ですが・・・キックオフ直後、ボールをキープした桐蔭学園が左右へ連続展開するんですが、東海大相模は狙いすましたドンピシャタックルで倒し素早くカウンターラックでターンオーバーに成功すると、攻撃のため上がり不在となっていた桐蔭15・11の背後へすぐさまロングキック!完璧なプレーの流れから完璧なチョイス!このまま桐蔭ゴール前でタッチへ出たら桐蔭陣深くでのセットプレーとなり・・・ってところだったんですが、でも実際には少しボールが伸び過ぎタッチインゴールを割っちゃったんですね。そうすると蹴った地点へ戻され相手ボールスクラムとなりますので好プレーの連続の結果、逆に自陣で相手ボールスクラムというピンチを背負うことになっちゃったんです。

一般的に王者に挑戦するチャレンジャーはまず積極的に仕掛けて強烈な先制パンチをおみまいし、矢継ぎ早に畳みかけて王者を慌てさせるというのが必須ですので、ほんのわずかなキックコントロールでそのシナリオ通りにコトが運ばなかったのは、東海大相模にとってあまりにも痛かったと思います。

ただ東海大相模はその後も何度か好タックルからラックでターンオーバーに成功していました。攻守全てにおいて全国最高峰レベルの桐蔭学園が何度もターンオーバーされる姿なんて、地方大会レベルではほとんど見かけることがありません。このあたりはしっかりと技術的指導がなされているのでしょう。

そこからは自陣ゴール前で釘付けとなった東海大相模ですが、粘り強くディフェンスを続け桐蔭学園のミスを誘い、何とかハーフウェー付近まで戻しますが、ラインアウトから左展開したところで豪快なノックオン、そのこぼれ球を拾った桐蔭学園は素早いカウンターで一気に攻め込みそのまま先制トライ。その後も我慢が必要な時間帯でことごとくハンドリングエラーする東海大相模と相手のミスにつけ込む桐蔭学園、そんなシーンが何度も見られました。

あと前半28分のトライシーンも先制トライの時と似ているのですが、東海大相模がせっかく敵陣ラインアウトを得ながらスローイングが後ろへ逸れそれを桐蔭9がゲット、そこからキレッキレのステップで前進を図る桐蔭9を全く止めることが出来ずそのままトライ。

もちろんどちらも桐蔭の選手の個人スキルが素晴らしいんですが、近代ラグビーにおいて特に重要とされるアンストラクチャー(不測の事態が起きた場面)の状態となった時に瞬時の個々の判断で素早く反応できる桐蔭学園と、特にFW選手の反応が遅れる東海大相模の差はまだまだけっこう大きいなと感じました。

あと、この試合を観戦していた大半の人が感じたと思うんですが、なぜ東海大相模はあそこまで無策なキックに固執したんでしょう!?前半最初の頃ならとにかくまずは敵陣で試合するためにエリアマネジメントをとか、桐蔭のキックフィールディングの穴を探るとかの意図かなと理解も出来るのですが、後半に入りかなり大差をつけられてからも特に工夫することもなくただ敵陣へ蹴り込むだけの単調なキックの応酬。

桐蔭学園の立場からすれば蹴り合ってればただムダに時間が過ぎていくだけだから蹴り合いに付き合っていればいいとして、BKの選手もそれなりにゲイン出来る場面がありFWでもトライが取れたけれど大差をつけられている東海大相模が後半も延々と蹴り続けたのはただただ???でした。もっと大差をつけられることを恐れずに、もう1~2本トライを奪いに行くチャレンジをして欲しかったな。

桐蔭学園は昨年のデカすぎる強すぎるFWからはさすがにひと回り小さくなりましたが、その分小回りも効き運動量も豊富で、むしろ一昨年までの元々の桐蔭学園のスタイルに戻ったのかなという印象を受けました。SH、両CTB、FBなどキープレーヤーがしっかりとゲームコントロールしつつ他の選手を動かせているので安定感があるし、局面ごとのレベルの高さはさすがです。ただこの試合では上記の通り何度かターンオーバーを許した以外にも、らしくない細かなミスがけっこう出てましたし、新チームとしての準備期間があまり時間を取れていないことと合わせまだまだ不満はあったでしょうね。

東海大相模は、全国的にも十分通用するハイレベルな部分と大きな穴とが混在している感じ。ここまで少し厳し目の書き方をしたのは、もっともっと桐蔭をあっと言わせる力があるだろうと思うからこそ。最終的には大化けするポテンシャルは十分に兼ね備えているように見えますので、小さくまとまらず我々観客をワクワクさせるようなスケールの大きなチームへと成長していって欲しいな!

あくまでも100% “観戦者の私見” ですので、「それは違う!」と思ってもクレームはご遠慮ください(笑)

 

この日グラウンドで会ったラグビー仲間たち

 

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ジチョー人見 誠

ジチョー人見 誠

パチンコ業界一筋30年、都内パチンコ店の営業責任者の50歳!岡山県岡山市出身!関西(かんぜい)高校入学後ラグビーと出会い、そのままラグビーに没頭!高校3年時にはラグビー部主将を務め~帝京大学でもラグビー部に在籍。息子も帝京大学ラグビー部に所属、史上初の親子部員。今でも足しげくグラウンドに足を運び、年間約120試合観戦している。

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