大学選手権準決勝「明治大学vs大東文化大学」観戦記

試合結果

2018年(平成30年)1月2日(火)12:20キックオフ

於:秩父宮ラグビー場

第54回全国大学ラグビーフットボール選手権大会準決勝

○明治大学 43(前半7-14/後半36-7)21 大東文化大学

 

 得点経過(前半)

前半7分 大東大は敵陣G前5mスクラムからサイドアタックした8アマトがそのまま先制T,10大矢G「明治大0-7大東文化大」

前半13分 明治大は敵陣G前ラインアウトからFWゴリゴリで5箸本がT,10堀米G「明治大7-7大東文化大」

スクラムはほぼ大東大が押すか明治の反則!明治大は苦しい!

前半20分 明治大が敵陣ラインアウトから右展開で大東大G前へ迫るが、ノットリリースでチャンスを逸す

前半24分 大東文化大は敵陣G前ラインアウトからモールを押し込み6湯川T,10大矢G「明治大7-14大東文化大」

前半34分 大東文化大は敵陣G前ラインアウトからモール〜FWゴリゴリも明治がジャッカルからターンオーバーに成功!

前半38分 明治大がターンオーバーからカウンターでチャンスを掴みFWゴリゴリでトライ目前も、レフェリーの判定はモールパイルアップで大東大スクラムへ!

 

 得点経過(後半)

後半8分 明治大は敵陣での連続攻撃から右展開でトライ目前もタッチに出される

後半11分 明治大は敵陣での連続攻撃から左展開〜11山村が素晴らしい個人技でディフェンスをかわし切りそのままT,10堀米G「明治大14-14大東文化大」

後半17分 大東大のキックミスを明治大がゲットから連続攻撃〜大東大が自陣G前でラインオフサイド〜明治大はショットを選択〜10堀米PG成功「明治大17-14大東文化大」

後半20分 大東大が敵陣で攻撃を明治12梶村がボールをもぎ取りロングキック〜大東大が戻りタッチキックを明治12梶村がチャージ〜そのままT,10堀米G「明治大22-14大東文化大」

後半24分 明治大は14高橋のビッグゲインで一気に敵陣G前へ迫ると右展開21松尾が裏へ出てリターンパスを受けた2武井がT,21松尾G「明治大29-14大東文化大」

後半28分 大東大は敵陣G前ラインアウトからモールを押し込むが明治がターンオーバー〜モールパイルアップで大東大スクラムへ!

後半30分 大東文化大がハーフウェー付近で攻撃中、大東大のパスを明治大12梶村がインターセプト〜フォローした11山村T,21松尾G「明治大36-14大東文化大」

後半33分 大東文化大はハーフウェー付近で得たペナルティーから速攻〜9南ゲイン〜キック〜大東大ゲット〜6湯川がT,10大矢G「明治大36-21大東文化大」

後半37分 大東文化大が自陣G前で連続攻撃もパスミス〜明治大21松尾が抜け出しそのままT,21松尾G「明治大43-21大東文化大」

※観戦者が “そう見えた“ 通りに書いてる “非公式記録“ ですので、名前等の間違いやルール解釈ミス等があってもご容赦ください(笑)

 

観戦記

大学選手権準決勝もうひとつのカードは今季関東大学リーグ戦グループ1位の大東文化大学と、関東大学対抗戦グループ2位の明治大学。大東大は勝てば1994年(平成6年)以来の決勝進出、明治大は勝てば1998年(平成10年)以来の決勝進出。まさに1980~1990年代の大学ラグビーを文字通り牽引していた両校だけに、大勢のOB・関係者・ファンの想いを乗せ絶対に負けられない気迫と気迫のぶつかり合う好ゲームとなること必至でしたので、特に楽しみに観戦しました。

明治大と言えば “前へ” のひと言で表現されるように強力FWのタテ突破が伝統的なチームカラーですので、スクラムを始めセットプレーは絶対に負けられない根幹の部分なわけですが、今年の大東大の売りも実は超強力FWによる破壊力抜群のスクラム!準々決勝では決して弱くない慶應義塾大のスクラムを完膚なきまでに粉砕してますし、この明治FWとのスクラム対決は本当に見ものでした。

で、そのスクラム対決なんですが、結果だけ言えば大東大の完勝でした。なにしろ特に前半のスクラムはほとんどが大東大が押したか明治の反則(コラプシング・アーリーセット)ばかりでしたから。

正直コラプシング(スクラムを故意に崩す)は10対0で一方が悪いということではなく7:3やあるいは6:4でどちらかが落としてる(ように見えた)というのをレフェリーが裁くものなので、単純に大東FWが強く明治FWが弱かったというわけではありません。事実、大東大はどちらかと言えば逆に頭を上げる上の方向へ向かって押してたケースもありましたので、レフェリーによってはそれを反則(アングル)と見る捉え方もあるでしょうし。ただいずれにせよこの日のレフェリーの判断基準に合致するよう即座に修正をかけられなかったことにより明治大は、かなり前半は苦しむこととなりました。

前半は双方ともエリアマネジメント重視だったのか安易なキックの蹴り合いに終始しましたこともあり、あまりスコアは動かず「明治大7-14大東文化大」とほぼ互角のまま勝負は後半へ持ち越されました。

後半に入ってもあまりスコアは動かず膠着状態が続きます。自分たちの思い通りに行かない時間帯ではいかに反則を犯さず辛抱強くガマンし続けるかが重要なポイントとなるのですが、明治大が根気強く粘りのディフェンスを続けているのと対照的に、大東大は留学生たちが単発で豪快な突進を見せるも雑なパスでボールをロストしたり徐々にディシプリン(規律)の面でミスが目立ち始めます。

パワフルかつ自由奔放なアタックで、勢いに乗ると手をつけられなくなるものの守勢に回った時に自分勝手なプレーで自滅・・・そんな傾向が伝統的に散見される大東大が、しっかりとその欠点を修正したことで本年度の躍進があると思うのですが最後の最後、とても大事な一戦でその悪いクセが顔を出したように見えました。もちろんそのような方向へ走らせたのは、逆に明治大のディシプリンが最後の最後まで乱れなかったからだと思うんですけどね。

後半20分まで「明治大17-14大東文化大」とそれでもまだどちらに転がるかわからない状況下、勝利の糸をたぐりよせたのは明治大の看板中の看板選手CTB梶村祐介選手の値千金超ビッグプレーの連発でした。

まず後半20分には自陣へ攻め込まれたピンチの場面では、相手からボールをもぎ取るとロングキックを蹴り、必死に戻った大東大が蹴ったタッチキックを自らチャージ、そしてそのままトライ!一体ひとり何役やってんのよ(笑)そして後半30分には狙いすまし大東のパスをインターセプトからトライにつなげます!後半24分のトライも合わせこの3連続トライで一気に大東大を突き離し、ここで勝利を決定づけました!

明治大FWではゴールデンルーキー5番LO箸本龍雅選手が1年生とは思えぬ力強さを炸裂させてましたね。あの推進力はすごい武器だな。帝京大もあと3年間、彼の突進には苦しめられそうですね。

大東大は・・・もっともっとやれたはずだし、力を出し切れぬまま終戦は無念だったでしょう。この悔しさを胸に来シーズンは更にステップアップしてもらいたいですね。

あくまでも100% “観戦者の私見” ですので、「それは違う!」と思ってもクレームはご遠慮ください(笑)

 

出場メンバー

[明治大学]

1 久原 綾眞[4]佐賀工業177cm/112kg

2 武井 日向[2]國學院栃木170cm/95kg

3 祝原 涼介[3]桐蔭学園184cm/114kg

④ 古川 満[4]桐蔭学園186cm/106kg

5 箸本 龍雅[1]東福岡188cm/111kg

6 前田 剛[4]報徳学園180cm/96kg

7 井上 遼[3]報徳学園183cm/96kg

8 朝長 駿[3]長崎北陽台181cm/95kg

9 福田 健太[3]茗渓学園173cm/78kg

10 堀米 航平[4]流通経済大柏177cm/89kg

11 山村 知也[2]報徳学園174cm/75kg

12 梶村 祐介[4]報徳学園180cm/94kg

13 鶴田 馨[4]筑紫177cm/89kg

14 高橋 汰地[3]常翔学園179cm/89kg

15 山沢 京平[1]深谷176cm/81kg

[リザーブ]

16 朴 成浩[4]大阪朝鮮175cm/96kg

17 齊藤 剣[3]能代工業177cm/115kg

18 吉岡 大貴[4]日向183cm/113kg

19 土井 暉仁[3]常翔学園189cm/107kg

20 坂 和樹[2]明大中野八王子182cm/103kg

21 松尾 将太郎[3]東福岡170cm/83kg

22 森 勇登[1]東福岡174cm/81kg

23 山崎 洋之[2]筑紫173cm/82kg

[大東文化大学]

1 古畑 翔[3]大阪桐蔭185cm/122kg

2 平田 快笙[3]大東文化大一170cm/100kg

3 藤井 大喜[2]黒沢尻工業184cm/111kg

4 佐々木 剛[2]八戸西180cm/98kg

5 タラウ・ファカタヴァ[3]ティマルボーイズ[NZ]194cm/122kg

6 湯川 純平[3]御所実業180cm/89kg

⑦ 河野 良太[4]中部大春日丘166cm/88kg

8 アマト・ファカタヴァ[3]ティマルボーイズ[NZ]195cm/118kg

9 南 昴伸[1]御所実業164cm/69kg

10 大矢 雄太[3]中部大春日丘174cm/82kg

11 土橋 永卓[3]秋田中央170cm/85kg

12 星野 大紀[2]中部大春日丘176cm/94kg

13 畠中 豪士[3]函館工業177cm/87kg

14 岡 新之助タフォキタウ[4]トンガ[TGA]173cm/80kg

15 中川 和真[4]函館工業173cm/77kg

[リザーブ]

16 柴崎 冴亮[3]深谷174cm/102kg

17 小泉 友一郎[2]御所実業172cm/100kg

18 塩田 蔵人[2]気仙沼向洋185cm/120kg

19 服部 鋼亮[2]中部大春日丘182cm/98kg

20 浅沼 樹羅[3]三本木農業181cm/92kg

21 鈴木 匠[1]札幌山の手182cm/78kg

22 石橋 大樹[2]若狭170cm/78kg

23 シオペ・ロロ・タヴォ[1]ウェズリーカレッジ[NZ]189cm/97kg

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ジチョー人見 誠

ジチョー人見 誠

パチンコ業界一筋30年、都内パチンコ店の営業責任者の50歳!岡山県岡山市出身!関西(かんぜい)高校入学後ラグビーと出会い、そのままラグビーに没頭!高校3年時にはラグビー部主将を務め~帝京大学でもラグビー部に在籍。息子も帝京大学ラグビー部に所属、史上初の親子部員。今でも足しげくグラウンドに足を運び、年間約120試合観戦している。

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