全国大学選手権準決勝「帝京大学vs天理大学」観戦記

試合結果

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2017年(平成29年)1月2日(月)14:10キックオフ

於:秩父宮ラグビー場

第53回全国大学ラグビーフットボール選手権大会準決勝

○帝京大学 42(前半14-5/後半28-19)24 天理大学●

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 得点経過(前半)

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前半3分 帝京は敵陣での連続攻撃から連続展開〜右展開で12金村が先制T,10松田G「帝京大7-0天理大」

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前半18分 天理大は帝京G前で得たペナルティーからスクラムを選択〜5mセンタースクラムから8単〜右展開で15ケレビT,10立見G×「帝京大7-5天理大」

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前半24分 帝京大は天理陣左中間22m地点でペナルティーを得るがラインアウトモールを選択〜FWゴリゴリでトライ目前もラック内で反則を取られチャンスを逸す

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前半33分 帝京大は敵陣でターンオーバーから素早く左展開〜FWゴリゴリで天理G前へ迫るがグラウンディング認められず5mスクラムへ!

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前半34分 帝京大は天理G前5mセンタースクラムからハチキュー〜13タテも天理がジャッカルに成功!ターンオーバーを許す!

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前半35分 帝京大は天理陣ラインアウトから左展開で天理G前へ攻め込むがノットリリースでチャンスを逸す

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前半38分 帝京大は天理G前ラインアウトからモール〜FWゴリゴリ〜右展開でカットインして来た2堀越がT,10松田G「帝京大14-5天理大」

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 得点経過(後半)

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後半0分 帝京大選手交代 1浅見→17渋谷、2堀越選手が1へ!

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後半1分 帝京大はキックオフをゲットし天理G前へ攻め込みFWで連続攻撃もイージーなノックオンでチャンスを逸す!

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後半5分 帝京大はラインアウトから左右に展開〜FWゴリゴリ〜左展開で14吉田がインゴールに入るがタッチインゴールを割ってしまいドロップアウトに!

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後半6分 ドロップアウトから帝京大は13矢富が抜け出し個人技でディフェンスを次々とかわしそのままT,10松田G「帝京大21-5天理大」

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後半7分 帝京大選手交代 11元田→23竹山

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後半10分 帝京大はラインアウトから連続攻撃〜FWゴリゴリでインゴールへ入るがグラウンディングは認められず5mスクラムへ!

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後半12分 帝京大は天理G前5mセンタースクラムからFWゴリゴリで17渋谷がT,10松田G「帝京大28-5天理大」

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後半17分 帝京大は天理G前へ攻め込むと5姫野がタテ突破から素早く右展開〜10松田がパスダミーからそのままT,10松田G「帝京大35-5天理大」

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後半19分 天理大は自陣から右展開で15ケレビが約60m独走T,10立見G×「帝京大35-10天理大」

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後半23分 天理大は帝京陣ラインアウトから左展開〜15ケレビがショートパントを上げ〜自分で押さえT,10立見G「帝京大35-17天理大」

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後半24分 帝京大選手交代 3垣本→18呉味、5姫野→19金嶺

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後半25分 リスタートキックオフを帝京大がゲットから連続攻撃で一気にトライかと思われたが惜しくもノックオン!

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後半27分 帝京大は天理G前でターンオーバーから2渋谷〜6ジョセファで一気にG前へ迫り右展開で19金嶺T,10松田G「帝京大42-17天理大」

後半31分 帝京大選手交代 2堀越→16淺岡、4飯野→20今村

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後半34分 天理大が帝京スクラムをスティールから連続攻撃で帝京G前へ迫り〜ラックサイドを突いた21谷口T,10立見G「帝京大42-24天理大」

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後半36分 帝京大選手交代 12金村→22重

後半41分 帝京大選手交代 9小畑→21末

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後半43分 天理大は帝京G前スクラムから連続攻撃でインゴールまで持ち込むがグラウンディングは認められず!ここでノーサイド!

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※観戦者が「そう見えた」通りに書いてる“非公式記録“ですので、名前等の間違いやルール解釈ミス等があってもご容赦ください(笑)

観戦記

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いよいよ帝京大学の大学史上初となる大学選手権8連覇まであと2つ!ついに準決勝の火ぶたが切って落とされました。対戦相手は天理大学!そう、帝京大学が3連覇を決めたときの決勝の相手!現在の日本代表の中心選手でもある立川理道選手擁する天理大学とギリギリの死闘を演じ、終了間際に当時の森田主将が決勝PGを決め辛くも勝利したあのとき以来の対戦となります(招待試合では対戦があります)。

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当時の天理大はその立川選手以外にもアイセア・ハベア、トニシオ・バイフの両CTBなどどこからでも点を取れるタレント揃いで逆にFWは弱くそこがウィークポイントというチームでしたが、今季はFWを徹底的に鍛え上げ、そのFW力が大きな武器であるというのが大きな特徴。中でもスクラムに関しては相当自信を持っているようで、準々決勝ではやはりスクラムに自信があったはずの慶應義塾大FWを粉砕して快勝しているだけに、個人的に興味のポイントはほぼその一点に絞られてました。

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対する帝京大FWは、例年並みの強さはあるもののことスクラムに関してはウイークポイントがあり、明らかに今季は他校からそこを徹底して狙われてるフシがあります。なのでこの試合においても、スクラムをいかに安定させるかというのが喫緊の課題となります。

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3番右プロップにはチーム内で一番スクラムの強い垣本竜哉選手を配置したので良いとして、やはりキーポイントは1番左プロップです。これまで1番の背番号を付けてピッチへ立つことの多かった西和磨選手、岡本慎太郎選手はプロップにあるまじき走力が武器で(笑)フィールドプレーにおいては特筆すべきレベルなんですが、スクラムワークという点では一抹の不安が見え隠れします。

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現代のスクラムは単純に体重が重い、筋力が強い、首を取る力がすごい・・・などというだけではなく、押す方向や角度、力のかけ方など様々な駆け引きがあります。それに我々の現役時代はプロップさえ強ければ何とかなる感がありましたが、近代スクラムはFW8人のまとまりや力のかけ方、細かな押す方向や呼吸など全ての条件を揃える必要がありますので、一朝一夕で身につくものではないのです。

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さてこの試合のメンバー選考ではサプライズがあり、1番左PRに浅見太亮選手、17HOリザーブに渋谷拓希選手が入りました。この2名とも一週間前に行われた「帝京大学vs慶應義塾大学」の4年生試合に出場していますので、当初からの予定通りではなく急きょメンバー入りしたということがわかります。この2名が特別スクラムが強いということでもないはずですが①押せないまでも押させない術に長けている!②スクラムを組む姿勢が良いので崩れたときにコラプシングを取られにくい!③相手が突如変則的な組み方をしてきたとしてもそれに即応できる引き出しを多く持っている!・・・おそらくこのような長所があるとチーム内で評価されての抜擢だったのでしょう。

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さて実際の試合内でのスクラムの駆け引きですが、天理大はいわゆる “内組み” と呼ばれる組み方を仕掛けて来ました。フロントローは通常、首の右側をトイ面の首に合わせやや右側へ押し込みます。フロントロー3名の全体重を相手の1・2番にかけていくイメージです。内組みというのはフロントローの全体重を相手の左側、2・3番にかけていくイメージですね。

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その天理大FWの内組みに対し帝京大FWは、前半は苦しみながらもまずまず上手くコントロール出来ていたと思いますが、特にメンバー交代もあった後半は完全にやられてしまいましたね。やはり天理大FWは本当に強力でした。これはメンバー交代したことで阿吽の呼吸が乱れてしまったところもあったのかな!?いずれにせよこのスクラムワークの乱れが、予定以上にクロスゲームとしてしまった大きな要因の一つなのは間違いないでしょう。あと、ラインアウトも乱れましたね。

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逆に予定通りだったのは、帝京大が天理大のスタミナを奪う戦い方を出来ていたことだと思うんですね。帝京大がパスを積極的に展開していくと天理大WTBのポジショニングが浅くなり背後にスペースが出来るので、そこへ帝京大SO松田選手が効果的なキックを次々と蹴り込み天理大FWは幾度となく背走させられました。また激しいブレイクダウンのポイントが3つ4つと連続して出来るたびに天理大FWはフィジカルで勝る帝京大FWと延々激しい肉弾戦に付き合わされることとなり、そこでもかなり消耗させられていました。なので後半開始からしばらくすると明らかに天理大FWの動きが悪くなり、帝京大はそこで一気呵成に連続トライを上げました。

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通常の相手ならこのまま帝京大がワンサイドゲームにして60点、70点と得点を重ねていく流れとなったはずですが後半19分、23分と天理大FBケレビ選手が個人技で連続トライを返すと意気消沈しかけた天理大が完全に息を吹き返し、そこからは攻める天理大~防戦一方の帝京大・・・という悪い流れのままノーサイド!

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天理大に付け入る隙を与えてしまった帝京大を不甲斐ないと責めるのか、よくあの局面から食らいついていった天理大を褒め称えるのか、受け止め方は人それぞれでしょうが、私は純粋に天理大の意地とプライドを賞賛したいと思います。

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帝京大のスクラムワークを懸念する方も多いと思いますが、3連覇の頃まではスクラムやラック周辺のFWプレーに執着する帝京大の戦い方を “面白くない” と批判する声がとても多かったですよね。そこから戦術的にも脱皮して面白いラグビーを見せてくれているわけですから、このまま総合力で優勝を勝ち取って欲しいです!

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さあ決勝戦は2年連続で「帝京大学vs東海大学」に決まりました!ある意味で春からの下馬評通り!両校とも持てる力を出し切っての死闘を期待したいと思います!

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あくまでも100%“観戦者の私見”ですので、「それは違う!」と思ってもご容赦ください(笑)

 

出場メンバー

[帝京大学]

1 浅見 太亮(アサミ ダイスケ)[4]川越東184cm/105kg

⇒2 堀越 康介(ホリコシ コウスケ)[3]後半0分

⇒16 淺岡 俊亮(アサオカ シュンスケ)[2]後半32分

2 堀越 康介(ホリコシ コウスケ)[3]桐蔭学園174cm/102kg

⇒17 渋谷 拓希(シブヤ ヒロキ)[4]後半0分

3 垣本 竜哉(カキモト タツヤ)[3]大阪桐蔭177cm/114kg

⇒18 呉 味和昌(ゴ ミワスケ)[4]後半25分

4 飯野 晃司(イイノ コウジ)[4]三好189cm/110kg

⇒20 今村 陽良(イマムラ タカラ)[2]後半32分

5 姫野 和樹(ヒメノ カズキ)[4]春日丘187cm/112kg

⇒19 金 嶺志(キム リョンジ)[4]後半25分

6 ジョセファ・ロガヴァトゥ[1]ハミルトンボーイズ194cm/105kg

⑦ 亀井 亮依(カメイ リョウイ)[4]常翔啓光学園178cm/97kg

8 ブロディ・マクカラン[2]ハミルトンボーイズ191cm/100kg

9 小畑 健太郎(オバタ ケンタロウ)[2]伏見工業170cm/73kg

⇒21 末 拓実(スエ タクミ)[1]後半42分

10 松田 力也(マツダ リキヤ)[4]伏見工業181cm/92kg

11 元田 翔太(モトダ ショウタ)[3]熊本工業178cm/89kg

⇒23 竹山 晃揮(タケヤマ コウキ)[2]後半7分

12 金村 良祐(カネムラ リョウスケ)[4]常翔啓光学園177cm/88kg

⇒22 重 一生(シゲ イッセイ)[4]後半36分

13 矢富 洋則(ヤトミ ヒロノリ)[3]仙台育英181cm/90kg

14 吉田 杏(ヨシダ キョウ)[3]大阪桐蔭187cm/108kg

15 尾崎 晟也(オザキ セイヤ)[3]伏見工業174cm/85kg

[リザーブ]

16 淺岡 俊亮(アサオカ シュンスケ)[2]京都成章186cm/127kg

17 渋谷 拓希(シブヤ ヒロキ)[4]常翔啓光学園172cm/98kg

18 呉 味和昌(ゴ ミワスケ)[4]京都成章181cm/115kg

19 金 嶺志(キム リョンジ)[4]東京朝鮮192cm/103kg

20 今村 陽良(イマムラ タカラ)[2]東福岡186cm/110kg

21 末 拓実(スエ タクミ)[1]長崎北陽台164cm/68kg

22 重 一生(シゲ イッセイ)[4]常翔学園170cm/88kg

23 竹山 晃揮(タケヤマ コウキ)[2]御所実業176cm/82kg

※大学が発表したものを転記してますが、実際の出場選手と異なってる場合があります。

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[天理大学]

① 山口 知貴[4]天理173cm/90kg

2 藤浪 輝人[3]伏見工業167cm/89kg

3 木津 悠輔[3]由布178cm/102kg

4 西川 太郎[4]天理182cm/83kg

5 由良 祥一[2]大阪産業大附属180cm/89kg

6 島根 一磨[2]天理174cm/90kg

7 フィリモニ・コロイブニラギ[4]ケルストン192cm/95kg

8 佐藤 慶[2]天理167cm/76kg

9 藤原 恵太[4]天理168cm/65kg

10 立見 聡明[1]明和県央178cm/70kg

11 井関 信介[3]天理179cm/77kg

12 王子 拓也[3]天理179cm/81kg

13 金丸 勇人[4]天理172cm/70kg

14 久保 直人[2]天理174cm/74kg

15 ジョシュア・ケレビ[4]ナタブア190cm/98kg

[リザーブ]

16 谷井 連太郎[3]天理164cm/93kg

17 赤平 勇人[3]青森北176cm/110kg

18 水野 健[3]天理178cm/100kg

19 澤井 未倫[3]伏見工業179cm/90kg

20 ファウルア・マキシ[2]日本航空石川185cm/100kg

21 谷口 和洋[4]都島工業160cm/60kg

22 山下 大輔[4]清風173cm/86kg

23 永松 哲平[4]市立船橋170cm/80kg

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ジチョー人見 誠

ジチョー人見 誠

パチンコ業界一筋30年、都内パチンコ店の営業責任者の50歳!岡山県岡山市出身!関西(かんぜい)高校入学後ラグビーと出会い、そのままラグビーに没頭!高校3年時にはラグビー部主将を務め~帝京大学でもラグビー部に在籍。息子も帝京大学ラグビー部に所属、史上初の親子部員。今でも足しげくグラウンドに足を運び、年間約120試合観戦している。

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